

GameFi?Play to earnゲーム?何が違うの?
注目を集め始めたGameFiについてとスカラーシップについて解説していきます。
GameFiとX to earnは、まだ言葉が先行している分野で明確な区分けがないため
GameFiとX to earnを明確に区分けせず、ごちゃごちゃになっているメディアが多くみられます。
私なりの見解でGameFiとX to earnゲームの違いについて整理・定義しています。
他のメディアと異なる見解もありますが、ひとつの参考になれば幸いです。
GameFiって何?X to earnってなに?
GameFiは、Game(ゲーム)とFinance(金融)を掛け合わせた造語で、
ゲームで遊ぶことによりゲーム外でも価値のあるNFTや仮想通貨を獲得し
それらを換金することで現実社会のお金を稼ぐことを指します。
もちろん獲得したNFTや仮想通貨をそのまま運用することも可能ですが
現実社会のお金を稼ぐげるのが大きな特徴です。
対してX to earnは、Play to earnやMove to earnといった形で
「X」の部分に様々な行動を示す単語が入ります。
何かしらの行動対価としての報酬が貰えるため、行動の量や時間により報酬は変動します。
GameFiとX to earn(X2E)ゲームの違い
このGameFiとX to earn(X2E)ゲームの違いが調べていくうちに
非常に曖昧であり、明確な区別をしているメディアはほとんどありません。
ほぼ同義語として扱っているメディアや、違うニュアンスで捉えているメディアもあり
明確な違いがないのが現状です。

敢えて区分けしていないところも多いようです
ただ、ここではあえて話を進めていく上で必要なため、
GameFiとX to earnゲームを区別して考えてみました。
GameFiの特徴
ゲームと金融が結びついているため遊ぶ要素もありつつ金融(稼げる)要素が強い
所持しているゲームをレンタルして実際にプレイして稼ぐ人は別にいる「スカラーシップ制度」ができる
X to earnの特徴
ゲームをプレイすることで何か別の目的を達成することが本来のゴールであり、稼ぐことが目的ではない
所持しているゲームは誰かに貸す機能は基本的に持ち合わせていない
GameFiは、その名の通りゲームと金融が結びついているので、
「ゲームしながら稼ぐ」に重きが置かれています。
稼ぐ要素が強いためゲームプレイ時間が確保できない人は、
ゲームを別の人にレンタルしてプレイしてもらう
「スカラーシップ」を提供できるのもGameFiの要素といえます。

対してX to earnは、「ゲームしながら稼ぐ」ことが本来の目的ではありません。
例えばWalk to earnで代表的な「STEPN」
STEPNは、身体的・精神的・社会的健康のためのSTEPNガイドというものを出しています。
歩く習慣を続けることを後押しし、これらのことが
身体的、精神的、社会的な健康のために3つのメリットがあると定義しています。
それらを享受するための手助けをするのが「STEPN」であり、稼げるとは一言も書かれてません。
つまり、歩いて健康を享受するのがSTEPN本来の目的であり、稼ぐことは目的ではありません。
STEPNは、人々が歩いて移動することでCO2削減に寄与し、実際に減った分のCO2削減分を
カーボンオフセットによる資金が入るため、それを元に利用者に還元しています。

削減目標値を超えた部分を、削減目標値をクリアしている業者に買い取ってもらうんだね
そしてX to earnのXには
STEPNのようなウォーキングすることを後押しするMove to earnや
Sleep Future(スリープフューチャー)やSleeFi(スリーファイ)といった
睡眠することを後押しするSleep to earnなど様々な「X」が今後誕生してくるでしょう。
X to earnは、その人の活動そのものに着目したサービスのため
誰かに貸し出す「スカラーシップ」は原則できません。
GameFiは今までのゲームと何が違う?
最近のゲームでは、PlayStation5や、Nintendo Swithなどハード機を購入し
対応ソフトをダウンロード/または購入して遊ぶ流れでした。
オンラインゲームも基本プレイは無料で、途中から課金システムや
月額課金のサブスクリプション型が主流です。
ただ、ゲーム内で稼いだお金・武器や防具などのアイテムは完全に切り離されており
現実世界にはトレードできません。
一部データをゲームプレイヤー同士で現金売買するRTM(Real Trade Money)という
闇市もありますが原則禁止されています。

ゲーム会社にお金が落ちてこない原因に繋がるからね
そのため、既存のゲームは
ゲーム会社が先行投資して作ったゲームをプレイヤーが買ったり課金する
ことでしか、費用を回収していく構造がありません。
ゲーム会社の課題
据置き機:先行投資費用が回収できるか不明
課金方式:一部の重課金ユーザーに依存度が高くなる
サブスク:プラットフォームへの依存度が高く安定性にかける
収益減にもなる
ユーザー
過度な課金で廃人化のリスク
ゲーム=遊んで終わりで費やした分時間とお金の浪費になる
データ改ざんによる不正と、その売買が発生する可能性がある
GameFiは既存ゲームとココが違う

じゃぁGameFiは今までのゲームと何が違うの?
GameFiとは、ブロックチェーン技術を用いたゲームを指し示します。
ブロックチェーンは、デジタルデータを複数人で同時に監視し合い、
補完し合うデータのため改ざんは不可能に近い技術です。
また、いつどこで誰がどういう流れで誰が所有者かという
偽れない取引履歴も誰もが追うことが可能です。
ブロックチェーン技術によりデジタルのものに価値を担保する、裏付けることが可能になり
美術、特にアートの世界で取り入れられています。(NFTアート)
GameFi運営側のメリット
GameFi開発業者は主に3つの収益源が確保できます。
- アイテム購入
- トークン収入
- アイテム売買手数料
収益源1.アイテム購入
GameFiを開始する場合、通常のハード機やソフトにあたる
アイテム購入が必要となる場合がほとんどです。
ゲームの種類によりますが、レアリティーが高いものほど
初期コストが高くなりますが、ゲーム内で獲得できるポイントなどが
貯まりやすく設定されています。
ゲームリリース前に、「こんなゲーム開発中しますー!やりたい人手を挙げてー」
でプレイに必要なアイテムを先に販売して資金を調達することが可能です。
販売動向で市場調査も兼ねることが可能なため、
修正もしやすく大きく失敗するリスクを減らせるメリットがあります。
収益源2.トークン収入
ゲーム内では現金が直接使えず、ゲーム内のポイントやお金が入手できます。
それらは「トークン」という形によりゲーム内で獲得できます。

トークンはポイントカードのポイントと同じだね
このトークンは、発行元が基本的には運営会社が発行しているため
トークンの価値が高くなれば高くなるほど資産価値も高くなります。
そうしたタイミングで運営がトークンを市場に売りに出して収益を上げていきます。
収益源3.アイテム売買手数料
このブロックチェーン技術を応用したGameFiでは、ゲームそのもので
生まれるデータそのものが偽りない記録で価値を持っていることから
ユーザーはゲーム内で獲得したお金やアイテムを売買できます。
ここで売買手数料を運営が獲得することで収益を上げることが可能です。
GameFiを遊ぶユーザーの稼ぐポイント

GameFiで遊ぶユーザーメリットは何があるの?
ユーザーの稼げるポイントは大きく4つ。
- 購入したゲームを売却
- GameFi内で獲得したアイテムを売買
- トークンを運用する
- GameFiゲームを代わりに遊んで稼いでもらうスカラーシップ制度
購入したゲームを売却
GameFiゲームを開始する際に初期に買ったゲームそのものを
転売することで収益を獲得できます。

中古ショップに販売するのと同じ感覚ですね
基本的にレアリティが高いゲームは、販売開始の初期ほど安く
段階を追って価格が上がっていきます。
そのため、初期でレアリティの高いゲームを複数購入しておき
タイミングを見て手放せば収益は上げやすい可能性があります。
GameFiゲーム内で獲得したアイテムを売買

GameFiゲーム内で獲得したアイテムを売買することで収益も上げられます。
ゲーム内で獲得したトークンを、ゲーム内で消費して更に強いアイテムを
獲得していく方法も可能です。
運営も売買による手数料が入るため、活発に行われるような設計にしています。

ココが従来のゲームと大きく違う点です
トークンを運用する
GameFiゲーム内で取得したトークンは、ステーキングと言って
一定期間売買や移動ができなくなる預け入れをしておき
利子をもらっていく方法があります。

銀行のスーパー定期預金と同じだね
トークン自体に価格がつき、売買益を狙うトレードもできますし
預けてしまうステーキングも、何もせずに所持しておくのも可能です。
GameFiゲームを代わりに遊んでもらうスカラーシップ制度
実際にGameFiゲームで稼ぐには、ゲームでプレイしなくては稼げません。
ゲームをプレイする時間が確保できない人が、所有しているゲームを
持っていない人に貸して代わりにプレイしてもらい
獲得したトークンの一部を貰う形で回収していく方法があります。
ゲームのレンタル契約をして獲得した報酬の一部をレンタル料として渡すことを
スカラーシップ制度と呼びます。

既存ゲームではできなかった、ゲームのレンタルが
ブロックチェーン技術を用いたGameFiゲームの世界であれば
特定時間経過で手元に戻すことも可能なため、
借りパク(借りたまま返さないこと)が起こり得ません。
まとめ:スタートや目的が違うGameFiとX to earn
ここまでの話を整理します。
対して
遊んで稼ぐは「GameFi」で、エコシステム構築の行動の対価がもらえるのが「X to earn」と定義付けました。
ただし、メディアによって異なる見解を示している場合があリます。
明確な解釈の違いを打ち出しているところが少ない分野なので言葉先行で混同しがちですが
「ゲームをプレイして稼ぐ」がメインの設計なのか
寝たり動いたりする「行動」の対価がもらえるものかを
しっかりと分けて考えれば、余計な投資をしなくても済みそうですね。