Open SeaでNFTを出品してみたい!でも手数料って高いんじゃない?素人がNFTを出品しても高い手数料で苦しむんじゃないの?
NFTはまだ国内人口で見れば1%程度しか触っていないとされています。(2022年12月現在)
そんな僅かな人しか触っていない分野では、知らないことも多くありますよね?
この記事では世界最大のNFT売買サイト「OpenSea」にNFTを出品する手数料や必要なものについてまとめています。
NFT売買を500件以上行っている筆者が解説いたします!
NFTを始めるために必要な3種のアイテム
OpenSeaにNFTを出品するにあたって、まずはNFTを始めるために必要なものを揃えてみましょう。
NFT売買に必要となるものは3点
- メタマスク
- 仮想通貨
- デジタルコンテンツ

一つずつ解説していきます
メタマスク
メタマスクは、NFT売買に必要となるデジタル上の財布をいいます。デジタルのもの(仮想通貨・NFT)を売買するには必須となります。

どこでメタマスクは手に入れるの?
メタマスクは、スマホアプリかパソコンのGoogle Chromeの拡張設定のどちらかで入手できますが、推奨環境はパソコンのメタマスク。
スマホのメタマスクは、パソコンのメタマスクに比較し、挙動が僅かに不安定な面があることと、セキュリティの観点からおすすめしません。
可能な限り、パソコンからメタマスクはアクセスしましょう。
ただし、パソコンからメタマスクをインストールする方法で気をつける点があります。それは、GoogleChromeの拡張機能であっても、検索で「メタマスク」を検索してはいけないという点。
導入時の詳しい内容も含め、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
仮想通貨
仮想通貨は、たくさんの銘柄がありますよね。どれを買えばいいのかご存じですか?
正解は「ETH」です。ETHでNFT売買はされていますので、まずは国内仮想通貨取引所でETH(イーサリアム)を購入しておきましょう。
いくら買えばいいのか?はのちほど記載しますが、買ったETHは、口座内にある状態では利用できません。
銀行口座から自分のお財布(メタマスク)に移さないとNFT売買ができませんのでご注意ください。国内の取引所から、メタマスクへ送金する方法が不安な方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
デジタルコンテンツ
OpenSeaでNFTとして販売できるデジタルコンテンツには制約があります。この製薬のもと出品ができるので事前に把握しておきましょう。
出品できる項目:画像・音楽・動画・3Dモデル
ファイル形式:JPG・GIF・PNG・SVG・MP4・WEBM・MP3・WAV・OGG・GLB・GLTF
サイズ上限:100MB(1点あたり)
NFT出品に関する手数料あれこれ
OpenSeaに必要なものを把握したところで、では実際にNFTをOpenSeaに出品しよう!となっても手数料が高ければ無理ですよね。
手数料が高かったら出品するだけ赤字や・・・ 実は、OpenSeaに自らのデジタルデータをNFTとして出品する手数料は無料・ゼロです。
OpenSeaで出品した作品が、売れた際に売上からOpenSea利用料として2.5%が手数料として差し引かれてメタマスクに入るので、出品はタダでできます!
もちろん、一部条件がありFreeze metadataという永久的にデータを保存処理しなければ無料で自分の作品をNFTとしてOpenSeaで販売可能です。
Freeze metadataは、ほとんどのNFTが実行していません。手数料がないなら、気軽にOpenSeaに出品できますね!もちろん維持費もかかりませんよ!
OpenSeaでNFTを買う時にかかる手数料

NFTを買うときにはOpenSeaの手数料はどれくらい発生するの?
OpenSeaにNFTを出品する場合の手数料がかからないのは解説してきましたが、ではNFTを購入する場合にはどれくらい手数料が発生するのでしょうか?
実は、OpenSeaでNFTを買う場合には、発生する手数料はガス代だけかかります。例えば、1ETHのNFTを購入する場合、1ETH+ガス代を支払えば購入できます。
以下で順次解説していきますね。
ガス代が発生するタイミングと料金
NFTを買う時にガス代が発生するタイミングは、基本的には一度だけかかります。
ガス代の料金は
1.ネットワークの混雑具合
2.自ら設定したガス代
この2点でガス代は決定するため、一概にいくらかかるかは分かりません。

じゃぁガス代っていくらかかるの?
ガス代は、その時のネットワークの混み具合によって相場が変動します。そのため、一概にいくらとは言えないのが現状です。
また、仮想通貨ETHが動くネットワーク(イーサリアム)の改善によって、ガス代も徐々に安価になってきています。
2022年の5月頃は、1回売買する毎に、30ドル前後(4,000円前後)かかっていましたが、2022年12月現在では3ドル前後(400円前後)にまで安くなってきてます。
ガス代(手数料)も、より多く支払って素早く決済処理する方法もある一方で、ガス代を抑えて決済処理する方法もあります。
NFTをOpenSeaで買うためには、NFT本体料金に加え、ガス代を少し多めに確保:目安として10ドル相当(0.008ETH:1,400円前後)のETHがあればと感じています。
ただし、ETHの価格も日々変動しているので、そちらの相場もチェックしておきましょう。
NFTを売る時にかかる手数料は3ヶ所ある
NFTを売るときには、手数料が3つのポイントで発生します。
- 初めてのNFTコレクションを出品(リスト)する
- OpenSeaの手数料:ロイヤリティー(クリエイターフィー)
- 初めてのNFTコレクション出品時
この3ヶ所で手数料が発生します。

全てのNFT売却に3ヶ所分の手数料かかるわけではないですよ
このNFTコレクションの出品は「自分のこれからNFT化するオリジナル作品(ミント前の作品)」ではなく、誰かが作成したNFT作品(ミント後の作品)を自分が初めて売りに出す(リスト)時に発生します。
自分のオリジナル(ミント前)作品を出品する場合、手数料は発生しませんが、他の人(運営)のNFT(ミント後)を出品する場合は、ガス代という手数料が発生します。
OpenSeaの手数料は、2022年12月現在2.5%と固定で設定されています。
そのため、仮に1ETHのNFTが売れた場合、1ETHの2.5%(0.025ETH)が自動的に差し引かれます。
さらに、ロイヤリティー(クリエイターフィー)が設定されている場合、NFTが売れたタイミングで自動的に差し引かれます。
ロイヤリティーは、出品元が0〜10%まで自由に設定できる売上です。
ガス代が発生するタイミングと料金
ブロックチェーンを操作する際にはガス代という手数料が発生します。タイミングを把握しておけば、基本的にそれ以外の作業タイミングでコストは発生しません。
ここでは、NFTを売る場合にガス代が発生するタイミングはいつか?またそのガス代はいくらくらいなのか?をまとめています。
NFTを売る際には、ガス代という手数料が発生します。混同しないようにしないといけないのが
a.自分で作品を販売(リスト)する場合にはガス代がかからない(ミント前)
b.既製品の初期販売(リスト)時にはガス代が発生する(ミント後)
ガス代は、その時のネットワーク混雑状況によって上下変動します。
ただ、徐々にガス代も下がってきています。
2022年の5月ごろはNFTを1点リストするのに33ドル(0.016ETH)かかっていたところ、12月には3ドル(0.0025ETH)までガス代が下がってきています。
もちろん、混雑具合によってガス代高騰もありますが、基本的には下がってきているとみて問題ありません。
OpenSeaでNFT売却時の手数料まとめ
ミント前の作品で1ETHの値段をつけ、ロイヤリティーを10%設定にして初めて売った場合
1ETH-2.5%=0.975ETHが手元に入ってきます。
ミント後の作品で1ETHの価値、ロイヤリティー10%設定のNFTを初めて売った場合、
先に支払うもの:ガス代(混雑状況による):〜5ドル(0.003ETHと仮定)
手元に残るもの:1ETH(本体価格)-10%(ロイヤリティ)-2.5%(OpenSea手数料)=0.875ETH(売れたタイミングで)
OpenSeaへの出品方法
OpenSeaの手数料が分かったところで、NFTを出品したい!と気持ちになったかと思います。
OpenSeaへのNFT出品方法はこちらの記事にてまとめていますので参考にどうぞ。
OpenSeaではどんなNFTが売れる?
多種多様なNFTが販売されていまるOpenSea。どんなNFTが売買されているのでしょう?日本と海外では売れるアイテムに差があります。
海外の傾向は昨年バブルが弾けた形と、大手仮想通貨取引所であったFTXの破産により現状下火状態です。
1点もののオリジナルNFTに人気が集まっていた
↓
ジェネラティブというパソコンでパーツを組み合わせて生成されたNFTが人気に
↓
派生したミームが流行
↓
バブル崩壊
↓
再びジェネラティブに着目
↓
FTX破産
↓
氷河期突入(←イマココ)
日本では、海外の流れを受けて市場が形成されていったため半年近く流行が遅れています。
1点もののオリジナルNFTが脚光を浴びる
↓
ジェネラティブ作品が生まれ、人気を集める
↓
多数のプロジェクトがジェネラティブNFTを販売
↓
新規売買プレーヤーが市場に入ってこず、NFT市場が成長・拡大しない
↓
FTX破産
↓
多数のプロジェクト乱立により、供給過多。完売しない、完売しても盛り上がらないプロジェクトも(←イマココ)
こうした流れを踏まえて、今一度抑えるべきポイントを整理します。
作品クオリティは大前提
NFTを販売するにあたって、アイテムによって売れやすい・売れにくいはありますが、大前提となるのは1にも2にも作品クオリティ。
誰もが撮影できそうな写真や、素人が書いた絵は限りなく売れる可能性がゼロに近いと思います。

日本円でもなく、ETHでわざわざ買おう!と思える作品は?
とはいえ、1作品100MBと容量が限られているのでゴリゴリに凝った作品を準備しても難しいと思います。
まずはあなたの作品クオリティが、お金を払って買ってくれるものなのかどうかを冷静に見極めましょう。
もちろん、OpenSeaに作品を出品するだけならお金は発生しませんので、売れる売れないは別として気軽にチャレンジしてみてもいいと思います。
商品を認知してもらう
OpenSeaは都会の百貨店と表現されますが、そんな百貨店で自分の作品を買ってもらうには何が必要でしょう?
答えは簡単、見つけてもらうことです。
ここにこんな作品を販売していますよー!といういわゆるマーケティング・広報ですね。百貨店に商品を陳列しただけでは、99%の人が気付きません。
そのため、商品を認知してもらう活動は購入してもらうための最初のステップです。
可能な限り、出品前までにファンをつけておくのがベスト。できなくても、告知を必ず行って認知を広げるのは超重要です。

どうやって認知してもらうの?
色々な手段があります。TwitterやInstagramといった各種SNS、HPやメルマガといった媒体、そしてdiscordというチャットコミュニティ・・・
ほとんどのNFTプロジェクトでは、Twitter+discordの組み合わせで商品の認知活動しています。
出品点数によっては、discordがないプロジェクトもあります。もちろんやったら全て正解ではありませんが、商品を売るための努力は必ず必要です。
NFT売買に関するよくあるQ&A
OpenSeaにNFTを出品する手数料について主に解説してきましたが、よくある質問をここでまとめてみました。
実際に作品を出品したことがある著者の私も疑問に思ったことや、同じように悩んでいる方がいましたのでここにまとめています。
NFTの著作権は誰にある?
NFTの著作権は、購入の有無に問わず販売元・運営者によって異なります。
購入したNFTを各種SNSのプロフィールアイコンにするのは問題ありません。また、そのNFTを販売するのも問題ありません。
しかし、購入NFTを商業利用する場合や、購入したNFTを二次創作として加工して販売する場合などは販売元・運営者に事前に確認しましょう。

購入したのはあくまでNFTであり著作権まで購入していません
GAS(ガス)代を安くする方法は?
ガス代がかかるタイミングについては、先ほど記載していますが、かかるガス代を節約できればいいですよね。
必要なガス代を安くする方法は2つ
- 1.MetaMaskのガス代を下げる
- 2.ガス代が安いタイミングを見計らう
メタマスクのガス代は、必要なガス代を下げて処理スピードを落とす方法です。
ガス代を高く支払ってくれたものから、ネットワークでは処理されていくのでガス代を下げれば処理は後回しとなっていきます。
処理されればいいのですが、見積もりから安く設定することで処理されないことも出てきます。
そうなると、再度処理が必要となり二重でガス代がかかるのであまり推奨できません。
ガス代が安いタイミングはいくつかあり、日本時間の早朝や午前中が比較的ネットワークが空いていて安くなっている傾向にあります。(必ず安いとも言えません)

ガス代の安い高いはどこでわかるの?
こちらのサイトを見ると、今のガス代がおおよそどのくらいかが分かります。10Gwei前後が安く、12〜14Gweiが通常、15Gwei〜がガス代が高い目安になります。
出品中のNFTの価格を変更する方法は?
既に出品しているNFTの販売価格を値下げする方法は、こちらの記事に詳しく記載しています。
値上げする場合は、一度リストしてあるNFTを、ガス代払ってキャンセルしてから再値付けが必要です。
販売金額以外にも、ネットワーク変更や出品期間の変更も同時に可能です。
OpenSeaでのNFTの出品を取り消す方法は?
OpenSeaに出品しているNFTを、取り消すこともできます。この場合は、ガス代払って出品を取り消すことになります。
取り消す方法はこちらの記事内にまとめています。
OpenSeaのアプリで出品する方法は?
OpenSeaのアプリでは、2022年12月現在出品や購入できずに閲覧だけができるアプリとなっています。
出品するには、パソコンかスマホでNFTを出品する必要がありますが、NFTや仮想通貨を扱う推奨環境は、セキュリティの観点からパソコンとされています。
NFTやWeb3の専門用語に困ったら
Web3やNFTの業界は、触っている人も少ない上最先端技術のため新しいワードが日々出てくるので調べるのが難しいですよね。
こうしたちょっとわからない業界の専門用語をひとつの記事にまとめています。そちらをブックマークしてもらえれば調べやすいかと思います。
NFT用語集