本記事で解説している内容
筆者はNFTトレードを600点以上行っている経験を元に執筆しています。
元店頭販売員がはじめてNFTを販売してみた結果をまとめました。
結論言うと、まったく売れませんでした。
なぜNFTが売れなかったのか?
その実体験をもとに解説していますので、同じ失敗を避けられますよ。
NFTを販売してみたい方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

NFTアートの販売にチャレンジしてみよう

NFTは難しそう!専門知識やスキルがいるんじゃない?
お金かかるんでしょ?

結論、全て不要!知識や経験ゼロ!費用もゼロでNFTを販売してみましょう!
ただし、NFTを出品するのは簡単ですが、販売するのは難しいですよ!
NFTを販売してみた結果見えた課題
筆者はNFTを5点出品してみましたが、残念ながら販売点数はゼロ。
理由は大きく3点。
販売してみて分かった難しさについて解説します。
本記事を読む方は、同じ失敗しないようにしてくださいね!
宣伝・告知していない

販売するものに関係なく、宣伝告知は必須。
NFTを出せば売れる!見つけてくれる!と思っていました。
相性の良いTwitterでの宣伝告知しなければ、まず売れるどころか見つけてくれません。
会社員時代は店頭にいればお客様が来店してくれました。
しかしNFTは個人店と同様、自ら積極的に呼び込まなければ購入どころか見つけてもくれません。
売れるまで必死にアピールし続けるのが大事です。
タイミング的に市場が求めていない

市場が求めているNFTの種類は、常に変化し続けておりタイミングが非常に重要です。
なぜなら、流行から外れたNFTは人気知名度がないと売れないから。
例えば、動物の擬人化キャラクターが流行っているタイミングでは、風景画やドット絵キャラクターは販売につながる確率がグッと低くなります。
わたしがNTを出したタイミングは、1枚絵ではなく、プログラムによって複数のレイヤーを自動で重ね合わせた「ジェネラティブ」と言う作品が全盛期。
このジェネラティブNFTは、まったく同じ絵柄は存在しないため、オリジナリティを保ちつつ仲間・コミュニティ形成にも向いているとされています。
そんな市場形成のタイミングで1枚絵をリリースしたわたし・・・。まぁ売れませんよね。
当然ですが、市場が求めているもの=売れるものです。
あなたが出したい作品が売れるものではありませんよ。
リサーチしていない

これぞ失敗!という点が、市場調査をまったくしなかったこと。
市場調査をせずに「この作品をNFT化して売りたい!」という気持ちが先行していました。
わたしが出したい!作品のコンセプトに近い競合がすでに存在していました。
しかもすでにコミュニティ形成されている状態。
そんな中、無名も素人がNFTを出品しても勝てるわけがありません。
市場リサーチしていれば、競合を避けられました。
NFTアートを販売するために必要なこと
上記の失敗を踏まえ、NFTを販売するのに必要なことは6点あります。
これ以外にも必要なことはありますが、最低限やった方がいい6項目について解説します。
無料でプレゼントする
最初は、無料でプレゼントしてみましょう。

え?作ったNFTをタダであげちゃうの?
NFTは元素材を除いて誰でも無料で制作できます。
プレゼントをGiveawayと呼びますが、この効果が絶大。
特にTwitterでNFTのGiveaway企画は効果◎。
やり方として
自分をフォローしてもらう
いいねとリツイートしてもらう
ことを条件に盛り込みましょう。
結果盛り上がれば、GiveawayするNFTが人気高いことも推察できますし、盛り上がりにかければ作品や施策に問題ありと考えられます。
NFTコミュニティと繋がる

NFTの世界では、NFTプロジェクトに基づいたコミュニティが形成されています。
コミュニティ内で認知を獲得できれば、自分の作品を知ってもらえる機会が増えるからです。
とはいえ、いきなり商品を売り込んでも相手やコミュニティに失礼です。
自分の認知を広げるとともに、相手・コミュニティを理解して交流を深めましょう。
既存のNFTプロジェクトにいる人たちはNFT界の先輩たち。
作品に関するアドバイスやマーケティングのコツなど有益な情報を教えてもらえる機会も得られますよ。
購入体験しておく
実際に自分自身でNFTを購入してみましょう。
購入や所有したことがない人からモノをすすめられても心は動きませんよね。
NFTを買う・所有する体験してみることで顧客体験も可能になります。
何を買ったらいいか分からなければ、先述したコミュニティやSNSで聞いてみるも交流きっかけになりますね。
SNSアイコンに設定する
販売したいNFTを、SNSアイコンに設定しましょう。
NFTの世界では、SNSアイコンに設定できるNFTが数多く発売されていて、NFTを売買されている方はほとんどの方が設定しています。
そうした「見込み客」となる方へ自分で売り出したいNFTをSNSアイコンに設することで、どこのNFTなんだろう?とアピールも可能。
交流のきっかけにも、売り出すアピールにも繋がります。
自分のNFTコレクションをSNSで宣伝する

自分のNFTコレクションは、SNSで宣伝しましょう。
NFTを出せばどんな作品でも売れる!というのは誤りで、ほとんどの作品は売るのに苦労します。
日本国内のNFTを売買している人口が、およそ16,000人前後と言われています。
その人たちを含め、作品を知ってもらわなければ見向きもされません。
NFTと相性の良いTwitterが最も告知に向いていますので活用して宣伝しましょう。
NFT関連の発信をSNSで行う
SNS、特に相性の良いTwitterで日毎からNFTに関する情報発信していきましょう。
購入する側から見るとどんな人が作成し、売っているのか?NFT作品を見るひとつの目安になります。
どんなにNFT作品が優れていても、SNSでの発信が誰かを攻撃する内容ばかり発信していたら嫌ですよね。
NFTに関する発信を重ねていくと、自然にフォロワーも増えていき認知拡大につながりますよ!
NFTとして販売できるもの
ここでは、どんなものがNFTとして販売できるのか解説していきます。
NFTとして販売できるもの
それぞれ詳しくみていきましょう。
デジタルアート
デジタルアートはNFT売買の中で、最も主流と言っても過言ではありません。
現在最も多く売買されているのが、PFP(Profile Picture)と呼ばれるアイコンにできるNFTアート。
プログラムによって数千〜数万単位で発行された「ジェネラティブNFT」や、1枚絵のNFTアートも含まれます。
自分自身でイラスト・アートが描ければそのままNFT化もできますが、難しければイラストを外注してしまうのもひとつの手段です。
自画像や風景などの写真
デジタルアートに次いで手軽にNFT化できる写真。
特別な風景・日常の切り取り・思い出・ペットなど手軽にNFT化して販売できます。
過去には自撮り写真が1億円以上の売り上げとなったケースも。
自撮り写真は毎日パソコンの前で撮影した、まったくと言っていいほど手が入っていないもの。
特別な写真でなくても、なんらかの拍子で売れる可能性があります。
音楽
音楽もNFTとして販売できるひとつです。
楽曲を聴くのはもちろん、付加価値となる限定アイテムやサイトの提供も可能。
聞き飽きた場合は今までの買い切りタイプではなく転売も可能なため、購入者の実質負担も減ります。
逆に提供数を絞って成功したパターンとして小室哲哉氏の音楽NFTがあります。
限定1で、かつ購入者には直筆の楽曲も自宅に届く力の入れようで1,000万以上の売り上げを獲得した実績があります。
音楽を所有するという新たな価値を提供できるのがNFTという技術です。
ショート動画
PFPというジャンルのイラストや、写真といった類だけでなく、NFTは動画も可能です。
静止画だと伝えられない世界観など、動画であれば盛り込んで表現が可能。
元YouTuberで現在VRアーティストとして活動しているせきぐちあいみさんが出した作品、「Alternate dimension 幻想絢爛」は約1300万円で落札されました。
そのほかにもホームビデオ「Charlie bit my finger」は、約8.000万円で落札されるなど、思いもしない動画が売れる可能性を秘めています。
そのほかのデジタルアイテム
NFTは「技術」なためデジタルアイテムであればNFT化して販売可能です。
最近では、3Dアイテム・3Dアバターも少しずつ目にする機会が増えてきました。
話題となったものとして、Twitter社の元CEOであったジャック・ドーシー氏の初ツイートがNFTで高額取引された例もありました。
そのほかにも
ライブやツアーのチケット
会員証
トレーディングカードやゲームアイテム
などにも活用されていくものと考えられています。
NFTはひとつの技術なので、あらゆるものがNFT化して売買されていくことが予想されます。
NFTが売れない原因
NFTが販売に繋がらない理由はいくつか考えられます。
NFTが売れない原因
NFTとして出品しても売れなければ意味がありません。
それぞれ要因を分析していきましょう。
知名度がない
最初に言えるのは、NFT界において知名度や実績がないことを向き合いましょう。
あなたがどんな人なのか?作品はいつ発売開始したのか?どんな内容なのか?どれだけの人に認知してもらっているでしょうか。
お店を開店しても、何を売っているお店なのか分からなければお客様は来店しません。
過去の実績があれば活用し、なければ今から積み上げていくほかありません。
まずはNFT界の中で自分自身や作品を売り込み、認知・知名度を獲得していきましょう。
マーケティング不足
NFTを含めてものを販売する際には、マーケティングが必須です。
NFTにしたら何でも売れる!というのが間違いであって、市場が求めるものでなければ売れません。
炎天下の真夏の時期に、誰も熱々おでんを販売しませんよね。
NFTで出品したいもの=売れるものではありません。
何がいま求められているのか?出品前の市場調査にはじまり、市場が求めているNFTを販売できるようにしましょう。
設定価格が高すぎる
非常に多い失敗例として、設定価格が高すぎるケースがあります。
NFTは、初期セールス以外でも稼げる特徴を理解していないケースが散見されます。
例として無名作者が販売しているNFT作品が1点0.5ETHなどがありますが、まず売れません。
有名な作品や人気クリエイターであれば可能性はありますが、人気知名度がないうちは不可能。
コレクションを育てる・クリエイターとしての認知を獲得するためにも、まずは販売実績を重ねていくのが優先です。
基本的には低価格(0.001〜0.005ETH)で販売した方が、購入者も失敗した際のリスクが軽くなります。
販売がイーサリアムチェーン以外
販売チェーンが、イーサリアム以外のチェーンで販売されていると、販売率が激減します。
なぜなら、NFT取引のほとんどがイーサリアムチェーンで行われているからです。
安いからといった理由からポリゴンチェーンを使うと、そもそもユーザー数が圧倒的に少ないため大きな機会損失になりかねません。
NFT取引は、イーサリアムチェーンが鉄則です。
流行から外れている
NFTは出品すれば何でも売れる世界ではありません。
購入するのは人であり、NFTにも世間と同じく流行が存在しています。
NFTにも流行があり、ブームに乗り遅れると売れません。
今のブームは
・SNSアイコン映えする作品
・可愛い女の子
・独自の世界観を持つキャラクター
・擬人化キャラクター
流行を無視したNFTを作成しても販売は難しいでしょう。
作りたいものではなく、売れるものを作るのが重要です。
転売が見込めない
NFTは、値上がりを目的とした売買が行われています。
いわゆる「せどり」で売買益を上げる専門のNFTトレーダーも存在するくらいです。
そのため、転売が見込めないと判断されたNFT作品は販売が低調になりがち。
トレード目的となるNFTは、作品クオリティよりも手数料となるロイヤリティ(クリエイターフィー)設定によるものが多く見られます。
NFTを販売する6つのヒント
作品を少しでも販売しやすくする方法は6点あります。
販売するための6つのコツ
NFTを販売してみたい!と思った行動力は素晴らしい!
ぜひ販売に繋げましょう!それぞれ解説していきます。
チェーンはイーサリアムで出品する
結論、チェーンはイーサリアムで出品しましょう。
他のチェーンは利用者および取引高が低く、利便性も悪いというデメリットがあります。
あえて使うユーザー数も少ないため、転売されづらく値段も上がりづらいのでおすすめできません。
利用者が多く利便性高いイーサリアムチェーンでNFTを販売するのがおすすめです。
低価格で出品する
初期はとにかく低価格でNFTを出品・販売しましょう。
NFTの世界で、無名の存在であるあなたの作品を買う行為そのものがリスク要因となるからです。
現在の市況では、0.01ETH以上でリストされているNFTは基本的に著名なクリエイターや運営が行なっているプロジェクトばかり。
NFTは腐ったり劣化しませんが、履歴はいつでも誰でもチェックできるのでずっと売れ残っているものをほしいと思いません。
最初は実績を積み重ねていくのが最良手。
安い価格(0.001ETH)で売理、認知実績を重ねていきましょう。
利用者が多いマーケットプレイスで販売する
結論は、現在のところOpenSeaにNFTを出品・販売がいいでしょう。
OpenSeaが今のところ、最適解な理由
誰でもNFT化して販売できる
無料で出品できる
世界最大級のNFT利用者数とNFT販売数
日本語対応している
世界最大規模のマーケットプレイスに、無料でオリジナルNFTが出品できるので使わない手はありません。
SNSマーケティングする
NFT以外でも必要ですが、販売に関してマーケティングは必須。
認知してもらわなければ、買ってもらうことも見つけてもらうことすらできずに埋もれていくからです。
必要なマーケティング
- どんなNFTが流行しているか
- どれくらいの種類がある作品なのか
- 販売価格はいくらか
- コミュニティはあるか
- 宣伝はどれくらいの期間行っているのか
- どういった人をターゲットにしているのか
作品を作ってから、ではなくNFTを作る前からマーケティングは重要です。
コミュニティを形成する
NFT販売では、NFTのコミュニティを形成するのが重要です。
コミュニティという大きな規模でなくても、NFT界で仲間がいれば販売しやすい状況に変わります。
NFTのために集まるコミュニティではなく、NFTの活用をとおして何を達成したいのかという同志のコミュニティであればなお強力。
作品を購入してもらう相手としてだけでなく、相談する仲間がいるだけで大きく販売状況は変わります。
保有したいと思えるクオリティを維持する
NFT作品として、保持していたいと思えるようなクオリティがあることが販売のしやすさに関わってきます。
NFTは保有している間はもちろん、手放した後も保有していた履歴は作品に記録されています。
何かの盗作と思えるような作品や、クオリティが低い作品を僅かな期間であっても保有しておく方がマイナス印象を与えてしまいます。
お金を払っても保有したいと思ってもらえるクオリティは最低限持っていないと購入に至りません。
NFT販売に関するQ&A
よくあるNFT販売に関するQ&Aをまとめました。
それぞれ解説します。
どの販売サイトがいい?
結論、OpenSeaです。
先述した通り、OpenSeaは主に4つのメリットがあります。
誰でもNFT化して販売できる
無料で出品できる
世界最大級のNFT利用者数とNFT販売数
日本語対応している
他のマーケットプレイスでも、NFTは作成できたり販売できますが、ガス代(手数料)が発生したりそもそもユーザー数が少ないなどデメリットがあります。
世界最大級のNFTマーケットプレイスに無料でNFTを出品できるので、OpenSeaがおすすめです。
どのチェーンで販売するのがいい?
現状イーサリアムチェーンが最もおすすめ。
- 他のチェーンはブリッジ(両替)する必要がある
- 利用者・プラットフォームが激減する
利用者が多く最も使いやすいイーサリアムチェーンがおすすめです。
NFTが売れたらどうするの?
NFTの取引自体は何かする必要はありません。
NFT販売で得られた利益は、雑所得か事業所得として計上して確定申告する必要があります。
ただ、筆者は税理士でありませんので詳しい税務処理のお話はできません。
必ずDYOR(Do Your On Research)してください。
無料でチャンスに触れてみよう
無料で誰でもでき、世界中に向けて販売チャンスがあるNFT。
売れなくても在庫を抱える必要もないため気軽に取り組めます。
しかし最新技術で浸透していないせいもあり、市場はまだ小さい規模。
日本ではまだ16,000人前後しか触れていないと言われています。
今後NFT技術は多方面に使われて広がっていくことが予想されます。
無料で販売できるうちにNFTを販売してみましょう。
NFTを出品してみたくなったら
どうやってNFTは販売するの?
NFTの発行方法を知りたい!という方は、こちらの記事にやり方をまとめています。
ぜひ参考にしてみてください。