700件以上のNFTを取引してきた筆者の実体験をもとに本記事を執筆しています。

まったくの初心者だった筆者である私が、実際にNFTを売買してきた実体験をもとに解説していきます。
結論を先に言うと、NFTは知識として絶対に知っておかないとマズいことになります。
本記事で理由を解説していきますので、今のうちから触れておくのをおすすめします。
NFTはやめとけ!となる原因
NFTはやめとけと言われるのは、下記の理由が挙げられます。
それぞれの原因についてみていきます。
NFTは意味ないと思われている

NFTはデジタルアイテムに紐づく技術であるため、目にみえるような効果や実感が得にくいのが理由のひとつ。
NFTが流行したきっかけとなったPFP(Profile Picture)ジャンルでは、主にSNSアイコンに使う手段がメイン。
実生活で何か恩恵が得られたり変化するものでがありません。
そんな画像にお金をかけても意味ないと思われるのが要因のひとつとなっています。
NFTはオワコンと思われている

NFTブームはすでに終わり、「オワコン化」すると見られている節があります。
事実として2023年に入ってから急速にNFT市場が冷え込み、日本の取引も減速しています。
ただしこれはPFP(Profile Picture)やNFTアート分野の話。
NFTはデジタルデータに活用される技術のため、アート以外にも
- 音楽
- 写真
- メタバース
- ゲーム
など多岐にわたり活用されていく技術。
またNFT自体の誕生もまだ3、4年で急成長している分野なことから開発や使用用途を探っている段階。
「NFTはオワコン」と情報をさえぎってしまうと、時代からおいてけぼりになってしまいますよ。
いっときの流行やバブルだと見られている

NFTはいっときの流行やバブルのように扱われている点があります。
ティラミスやタピオカといったブーム同様、あっという間に過ぎ去るものと思われています。
しかしNFTは最新の技術であり、最新技術はポケベル→PHS→ガラケー→スマホのように現在のシステム内に組み込まれていきます。
NFTもまたこれから進化していく技術でいっときの流行やバブルではありません。
NFT技術への理解が乏しい

NFT技術への理解が追いついておらず、複雑で理解しづらいことからやめとけと敬遠されている点もあります。
NFT技術の複雑さは、日常生活に馴染みのないものばかりですぐに理解できるものではありません。
そのため参入ハードルが高く、NFT人口が増えない要因のひとつとなっています。
事実としてスマホ同様、実際に触ってみないと理解するのは非常に困難な点も否めません。
車やスマホのように、NFTは技術・道具として一定レベル理解した上で触れてみないと難しいでしょう。
詐欺により盗まれる危険があるから

詐欺被害があることもNFTをやめとけと言われる原因につながっています。
すべてが身元の判明しにくいデジタル世界で発生するため、特定は困難。
一度盗まれるとNFTだけでなく仮想通貨も失うリスクもあり、NFTは危ないと思われています。
NFTは技術であり、クルマ同様運転技術(扱うリテラシー)を身につけた上で運転する(扱う)分にはまったく安全。
事故(詐欺)は「いつ・どんな時に」発生するのか危険予測ができます。
事故(詐欺)発生予測を先に学ぶことから始めるのがおすすめです。
著作権などの法整備が整っていない

NFT取引をやめた方がいいと思われる要因のひとつとして、法整備が整っていないことが挙げられます。
NFT取引は2019年ごろから急速に成長し、日本のNFT取引も2020年後半から2022年にかけて爆発的に成長しました。
ここ数年の出来事で、関係する法律(著作権・NFT取引に関する税金など)が追いついていない現状があります。
もちろん、過去の類似案件から取引や納税していますが国の明確な指針や法整備は完璧とは言い難い状態。
そうした背景からNFT取引をやめた方がいいと思われている側面があります。
NFT=やめとけで本当にやめると後悔する8つの理由
NFTはやめたほうがいいと思われる先述の理由から、素直にNFTから距離を置くと後悔する羽目になるかもしれません。

具体的に解説していきます
無料で誰でも使える技術
NFTは「デジタルデータ」に所有権や履歴を結びつけられる技術で誰でも無料で使えます。
高度な知識や高性能なパソコンは不要で、無料にてデジタルデータをNFT化できます。
日本では小学生が自分のイラストをNFT化して1点170万円以上で取引した事例もあります。
5ステップでNFT化できるので最新技術ですが簡単に使えますよ。
日本の政策に盛り込まれている
仮想通貨・NFTのデジタル領域・Web3を自民党政策として盛り込まれています。
個人や企業レベルの話ではなく、国策として仮想通貨やNFTのデジタル領域を進めていくとのこと。
国が舵を切っていても「怪しい」や「やめとけ」とずっと言い続けますか?
デジタルSNSの需要が拡大する

コロナ禍によるマスク騒動が明けても、日本では「顔を隠す」のが日常となってしまいました。
同じようなウィルスは数年に一度の周期で発生し、30〜40年スパンでパンデミック(大流行)しています。
今後はリアル隔離生活が行われ、人々の交流はデジタルSNS上へとシフトしていくものとみられています。
SNSでの交流はPFP(ProFile Picture)と呼ばれるNFTが主流。
少しずつデジタル・NFTの世界に進んでいる現状に気が付かないと、気がついたら時代から取り残される羽目になりかねませんよ。
新たな収益モデルが誕生している

NFT取引では「ロイヤリティ」収益という今までにない仕組みにおいて収益モデルが誕生しています。
「ロイヤリティ」とは、二次流通(転売)されるごとに収益がクリエイター(運営者)に入る仕組み。
従来の販売方法では初回のみの売上しか収入がなかったところにロイヤリティ収益が加わることで継続的な収益を産み続けます。
現在は「アート」分野がほとんどですが、NFTはデジタルデータに紐づけられる技術。
「音楽」や「写真」などあらゆるものに紐付き、あなたも収益を得られる可能性があります。
新たなファン獲得やビジネスチャンスになる

NFTは先述の通り新たな収益モデルを構築しています。
クリエイターがマーケットプレイスを通じて直接的に販売できることで消費者との距離も従来と大きく異なります。
クリエイターとの距離が非常に近いため、従来とは異なるファンコミュニティ形成が可能。
新たなビジネスモデルとしての可能性も高く、個人作家だけでなく日本企業もNFT領域に進んできていますよ。
NFTは投資対象にもなるため

NFTは株式や不動産と異なる領域での投資対象としてもみられています。
個人売買(転売)でも充分利益を取れます。
さらにアメリカではNFTを投資対象としたファンドがすでに実施されています。
日本でのNFT投資ファンドは2023年7月8日にスカイランドベンチャーズとCoolConnectにより始動しました。
この流れは徐々に拡大していくことが予想されます。
パリ五輪でNFTチケットが導入予定
2024年に開催されるパリ五輪では、NFTを使ったチケットが導入されます。
従来の発券システムは以下の面から大きな負荷がかかっています。
NFT技術を使うことで、上記の問題が非常にスムーズに解決できると導入を進めています。
大阪万博でもNFTが活用される

2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)にNFTが使われることが決定しています。
キャッシュレス決済と共に各種企業サービスやNFTを絡めて実装するとのこと。
ブロックチェーンであれば操作に必須となる「ガス代」と呼ばれる手数料も独自チェーンのため不要。
誰でも簡単に利用可能な上、日本のみならず世界中から注目されるイベントのため一気に認知や需要が拡大するでしょう。
NFTを活用した日本の事例紹介
実際にNFTを活用した日本国内の事例を5点紹介します。

それぞれ解説しますね
NFT×ゲーム

NFTをゲームに活用することで大きくモデルチェンジしそうな世界がゲーム領域です。
今まで「◯◯の剣」などの道具やキャラクターそのものはゲーム内で保有していても個人の所有物にはなっていませんでした。
しかしNFT技術が加わることで個人の所有物と証明され、売買ができるようになります。
直近ではスクエア・エニックスがリリースした「資産性ミリオンアーサー」という無料NFTゲームがユーザー1.89万人超えと爆発的ヒット。
資金ゼロから手軽に始められる上、ゲーム内で入手したシールを売ることでマネタイズできました。
NFT×TVアニメ
世界初となるNFT初のキャラクターがTVアニメ制作が進んでいます。
アニメは2023年10月に3分程度のショートストーリーで放映される予定。
資金調達方法もNFTを購入してもらう形のクラウドファンディング形式でWeb3ならでは。
アニメは映画『すみっコぐらし』などを手掛ける㈱ファンワークスが制作しています。
NFT×証明書(卒業証書)

NFTは技術のため、多岐に渡り使われていくと予想されています。
具体的には免許証・各種証明書・パスポートや卒業証書など、偽造されると困るアイテムに使われていくことが期待されています。
実際に日本でも卒業証をNFTで発行する大学も!
まだ乏しいNFTの活用事例が増えてメリットや利便性に注目されれば、NFT市場全体が拡大していくでしょう。
NFT×ふるさと納税

ふるさと納税の返礼品としてNFTの活用が活発になってきました。
返礼品をNFTにすることで
送料や在庫リスクを大幅に軽減できる
納税証明が容易にできる
名産品がなくても寄付金を集めやすくなる
など大きなメリットが。
さらに2023年10月からは返礼品のルールがより厳格化されることで今まで貰えていた返礼品の質や量が減る可能性も。
返礼品NFTであれば送料や在庫リスク、産地といった問題すべてクリアのため、今後増えていく流れになりそうです。
NFT×一次産業

牡蠣養殖にNFTを利用したクラウドファンディング型支援が行われています。
牡蠣業界を含め一次産業の育成期間は収益が無く、出荷されるまで利益が確定しない課題があります。
NFT発行して先行して売り上げ確保することで、設備投資や資金繰りの改善に寄与。
返礼品として1バスケット分の牡蠣が送られてくる仕組みです。
産業構造の弱点をNFT活用してうまくカバーしている例ですよね。
NFTに関するよくある質問
ここではNFTに関係するよくある質問をまとめています。
あらかじめ疑問点を解消しておきましょう。
NFTの欠点は何?
NFTの欠点は4つ挙げられます。
- 取引人口が少ない
- ガス代が必ず発生する
- 国規制や法整備が遅れている
- NFTの将来価格が不明
NFTの活用例やメリットが増えていき、NFTに対して注目がいまよりもっと集まれば取引人口も増え、法整備も一気に進んでいくでしょう。
まだ使われ始めたばかりの技術のため広がりを待つ間に触れておくことで乗り遅れずにすみますよ。
初期費用はどのくらいかかるの?
結論を先にいうと、NFTの購入資金+ガス代があれば購入できるため数千円あればNFT購入できます。
もちろん購入する作品やタイミングによって価格の変動もあるので、ある程度まとまった金額が必要な場合もあります。
ちなみにオリジナル作品を出品するのは無料でできますよ。
少額から購入できますので気になる作品があれば検討してみてください。
こちらの記事で詳しく解説しています。
NFT初心者の始め方は?
NFTを購入・転売する場合とオリジナルNFTを出品する場合で工程が変わります。
- 仮想通貨取引所を解説
- 仮想通貨ETH(イーサ)を準備
- メタマスクを導入
- メタマスクにETHを送金
- OpenSeaにメタマスク接続
が基本の流れです。
オリジナルNFTを出品する場合は、作品をNFT化する作業が加わります。
こちらの記事でNFT購入の始め方を解説しています。
出品方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
NFT初心者は何を買えばいい?
使いたい目的によってどんなNFTを買えばいいのか対象が変わってきます。
- PFP(Profile Picture)として使いたい
- コミュニティ機能を活用したい
- 所有しているユーティリティを体験したい
- NFT所有者のみが限定参加できる体験を得たい
まずはNFTを使って何したいのか?明確にしてみるのもおすすめです。
こちらの記事でそれぞれの分野別おすすめNFTをまとめていますので参考にしてみてください。
NFTはなぜガス代がかかる?
パブリックチェーンとなる、海外マーケットプレイスでのNFT取引にはガス代が必ず発生します。
ガス代はそれぞれの仮想通貨チェーンを保守・稼働している人に渡るいわば利用料。

高速道路の料金と同じですね
24時間変動するガス代はガスナウというこちらのサイトでチェックできます。
純粋な負担となるガス代なので、安いタイミングを見計らって利用しましょう。
NFTはやめとけで本当にやらないと時代遅れに!
本記事の要点をまとめます。
- NFTは技術であり、いっときの流行ものではない
- NFTはオワコンではなく、過熱したPFPジャンルが落ち着いただけ
- 仮想通貨・NFTは国策として組み込まれている
- NFTは最新技術。様々な箇所に組み込まれていく
- 日本でも少しずつNFTの活用事例が誕生している
- NFTは新たな産業構造を誕生させている
- 誰でも使えるNFT技術は専門知識や高性能パソコン不要
国の指針として組み込まれていく技術分野にもかかわらず、耳を塞いでしまうのは本当にもったいない限り。
PHSからスマホに変わったように、技術はじわじわ浸透し一瞬でモデルチェンジします。
NFT技術に触れておき、時代の波に置いていかれないようにしておきましょう。