NFT取引に必要なものを知りたい
何を準備したらいいのかわからない
NFT取引を始める時の注意点を知りたい
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
本記事では700件以上のNFT取引を通じて学んできた実体験をもとに執筆しています。
取引を始める前までNFTにまったく触れたこともない筆者でもNFT取引できた実体験に加え、実際取引するまでにつまづいたポイントや注意点も解説しています。
本記事の前半ではNFT取引に必要な3種の神器の揃え方について、後半ではつまづいたポイントや注意点を解説していきますのでじっくり読み進めてみてください。
NFT取引に必須な3種の神器とは
NFT取引に必要となる道具は3つあります。
すべて揃わないとNFT取引はできません。
曜日や時間帯によって異なりますが、実際に取引開始できるまでに1日かかる場合もあります。
余裕を持って準備していきましょう。
国内仮想通貨取引所の口座開設
仮想通貨取引所は、暗号資産交換業者として国の認可を得ている取引所であればどこでも問題ありません。
口座開設・維持手数料は一切かかりませんし、一人複数取引所の口座を持っていてもOK
実際私は6社開設して使い分けていますよ
その中でも筆者が実際に使っていておすすめできる取引所はコインチェック・ビットバンク・GMOコインの3社。
以下でおすすめ理由とともに3社の特徴を解説します。
Coincheck
コインチェックはこんな人におすすめ:仮想通貨取引が初めての方
コインチェックは520万DLを突破し4年連続国内仮想通貨アプリダウンロード数No1を達成した国内最大手の取引所。
更にビットフライヤーやbitbankで扱っていない、手数料が安いポリゴンチェーンのMATICを直接買える取引所です。
ポリゴンチェーンのMATICを使えばイーサリアムにてかかる費用の1/100以下でNFT作成ができるため、試しに作ってみるにはとても重宝します。
国内屈指の会員数をサポートする体制と、初心者でも迷わず仮想通貨を買えるわかりやすい設計がおすすめです。
\スマホでもサクッとできる!無料開設まで簡単3Step/
bitbank
ビットバンクはこんな人におすすめ:仮想通貨取引もガッツリやってみたい人
ビットバンクは、1円未満の単位で仮想通貨取引ができるのが最大の特徴。
取引板形式での取引ができるので、相場の需要と供給が見やすい設計となっています。
パソコン・スマホアプリ両方に対応しており、60種のテクニカル分析ができるので多様な相場局面にあわせた取引が可能です。
日本初のゲーム特化ブロックチェーン「oasys」トークンも、国内取引所ではビットバンクのみ取り扱っています。
GMOコイン
GMOコインはこんな人におすすめ:とにかく手数料をカットしたい人
GMOコインはとにかく手数料が安いためメイン取引所として重宝します。
NFT取引に必須のETH(イーサリアムという仮想通貨)をウォレットに送金する際の手数料がかかりません。
24時間いつでも最速10分で審査が完了して取引開始できる早さや、定額積立も500円から可能という手軽さも特徴です。
仮想通貨イーサ(ETH)
上記の仮想通貨取引所ができたら、実際に仮想通貨イーサ(ETH)を購入してみましょう。
操作方法は各取引所によって異なりますのでここでは割愛しますが、NFT取引に使える仮想通貨は主に2種類のみ。
- イーサリアム(ETH:どこでもOK)
- ポリゴン(MATIC:コインチェックのみ)
イーサリアム:ETHはどこの取引所でも購入できるNFT取引に必須の仮想通貨ですが、ポリゴン(MATIC)はコインチェックのみ取引できます。
ビットバンクや本記事で紹介していないビットフライヤーのポリゴン(MATIC)はイーサリアムチェーンであり、他の仮想通貨同様NFT取引にまったく使えないので間違えないようにしてくださいね!
イーサリアム(ETH)はどれくらい必要?
イーサリアム(ETH)が必要な量はNFTを買う・売る(転売)・出品するのそれぞれで必要量が異なります。
さらに仮想通貨は24時間365日価格が変動しているため、明確にいくら必要とは言えないのが現状です。
とはいえ、目安は知りたいですよね。
- NFTを購入したい場合:NFT価格+0.1ETH〜
- NFTを販売したい場合:〜0.03ETH
- NFTを出品したい場合:0.05ETH〜
ガス代という手数料がNFT取引には必ず発生し、ガス代はウォレットに充分なETHが入っていないと手続きを拒否されることもあります。
不足しているとガス代見積もりで1ETHとか出て拒否されます
ゆとりを持たせて補充しておくことをおすすめします。
デジタルウォレット
NFTや仮想通貨をデジタル上で個人管理する「ウォレット」が必要です。
ウォレットはいくつか種類がありますが、最も代表的なものが「メタマスク」でありこのメタマスクを導入しておけば9割程度のNFT取引が可能です。
最も使われているウォレットのため、操作で困った時に検索して調べやすいのもメリットで、導入や維持管理費用は一切かかりませんので安心してください。
メタマスクの導入方法はNFT取引に必須のMetaMask導入3ステップとスマホアプリ同期方法にてまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。
NFT取引の準備における7つの注意点
NFT取引を始めるにあたっての注意点は以下の7つ。
どれも基本的な注意点ですがミスしてしまうと一瞬ですべて失う事につながりますので、知識を必ずつけておきましょう。
仮想通貨取引所を間違えない
上記で解説した通り仮想通貨取引所は、暗号資産交換業者として国の認可を得ている取引所であればどこでも問題ありません。
ごく稀に認可を得ていない悪質な暗号資産交換業者があり、非常に危険な業者です。
ニュースで捕まったりしているのを見たことありませんか?
中にはセミナーを開催してその場で開設をサポートすると言って暗証番号を盗んだり。開設費用や口座維持費を請求されたりするようです。
間違ってもそうした悪質な業者に引っかからないように、国の認可を得ている真っ当な業者を利用してくださいね。
仮想通貨の種類を間違えない
購入する仮想通貨の種類も間違えないように注意が必要です。
なぜなら仮想通貨であれば、どのトークン(仮想通貨)であってもNFT取引できる訳ではないから。
NFT取引に使える仮想通貨のうち、代表的なものは以下の種類のみ。
- ビットコイン(BTC:どこでもOK)
- イーサリアム(ETH:どこでもOK)
- ポリゴン(MATIC:コインチェックのみ)
ライトコイン(LTC)やリップル(XRP)など、他の仮想通貨はNFT取引に一切使えません。
またガス代など手数料が安いポリゴン(MATIC)も、国内大手取引所ではコインチェックのみが対応。
ビットバンクやビットフライヤーのポリゴンはイーサリアムチェーンでNFT取引に使わないまったくの別物。
最初は理解が難しいので、NFT取引の最もメジャーなイーサリアム(ETH)を購入しておけば間違いありませんよ!
ウォレットを間違えない
本記事でも紹介した通り、ウォレットの種類は代表的なメタマスク以外にも多数存在しており、基本的には大きな性能の差はありません。
しかしウォレット選びで失敗すると苦労するのも事実。
操作方法が調べてもわからない
どのウォレットがどのパスワードか混乱する
資金が分散してしまいほしいNFTが購入できない
偽物のウォレットをインストールしてしまう
ハッキングなどのリスクも高まる
複数のウォレットを使い分けるとその分資金も分散するため、手数料のガス代だけが積み上がり結局欲しいNFTが買えないといったこともあります。
さらに利用者が少ないと操作方法で困って調べてみても情報が出てこないことも・・・
最もメジャーなメタマスクであれば9割以上のNFT取引ができるので、正規リンクからインストールして使いましょう。
送金方法を間違えない
NFT取引において間違えると危険なものとして、送金方法を間違えてしまうことが挙げられます。
送金方法を間違えると、取り出せない・紛失するといった「セルフGOX」状態となり、一瞬にして資産を失うことになってしまいます。
例えばビットコインのウォレットアドレスにETH(イーサリアム)を送金する(または逆)と、手元から離れた瞬間二度と戻ってきませんし、NFTの送付先も間違えれば二度と戻ってきません。
従来なら銀行がチェック業務を請け負い防いでくれますが、仮想通貨やNFTではチェック機関がないためすべて自己責任。
送金方法を間違えないようにしないと、一瞬で失ってしまうため間違えないように慎重に行いましょう。
偽物・詐欺注意
NFTの世界では常に偽物注意であり、見破る必要があります。
- インフルエンサーになりすました詐欺師がいる
- 本物画像をコピーした偽物NFTが流通している
- 著作権侵害しているNFTが流通している
- 仕事依頼や直接取引を持ちかける詐欺
偽物や詐欺に引っかかると思わぬトラブルに巻き込まれる可能性が高いだけでなく、価値のない偽物NFTを購入してしまったりNFTや仮想通貨を盗まれるリスクも高くなります。
びっくりするくらい毎日見かけるため、うっかり引っかかったりしないように常に注意しておきましょう。
実例から学ぶNFT詐欺手口9選と対策|詐欺手口を学べば99%防げるも合わせてチェックしてみてください。
不審なDMは詐欺
X(旧Twitter)やdiscordを利用していると不審なDMが届きますが、ほぼ100%詐欺です。
NFT取引始めるとDM(Xが8割・discordが2割程度)が届きますが、ほぼ間違いなく詐欺なので無視してください。
特に海外勢からのいきなりのDMは100%詐欺なので完全無視でOK。
インフルエンサーや公式サイトになりすましていることもある上、ウィルスが添付されていることもあるのでDMは絶対に開かないようにしましょう。
買いたいNFTを間違えない
NFTを買う前に、あなたはNFTに対して何を求めているか?を明確にしてください。
なぜならNFTに求めているものとNFT発行の目的がズレていれば、用途が異なるため目的を達成するのが困難だから。
たとえば金銭的価値の向上を目的としてNFTを購入しても、NFT発行目的が道具として遊ぶためであれば目的不一致で金銭的価値向上を得られる確率はグッと下がってしまいます。
自身の考えるNFT購入の目的と、NFT発行側の目的が合うものを購入しないと目的達成できませんよ。
NFTアート買ってどうする?4分類の使い方を決めないと失敗しますにまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
NFT取引を始めるときによくある質問
NFT取引開始時によくある質問をまとめました。
二次流通ってなんですか?
ニ次流通とは、一旦人の手に渡ったものが再び市場で流通することを指し、簡単に言えば中古品と思ってください。
ただしNFTの世界では中古品=価値が下がるものではないのに注意が必要です。
なぜならNFTは実物と異なり劣化しないため、基本的に欲しい人(需要)と売りたい人(供給)の市場バランスで価格がつくから。
NFTでは初期販売となる運営からのミント(購入)が一次販売隣、マーケットプレイスからの購入は二次流通と呼びます。
ロイヤリティってなんですか?
ロイヤリティとは上記の二次流通が発生した際に、NFT運営元(事業者やクリエイター)が設定した手数料を徴収できる売上の一部です。
2024年1月の段階では世界最大級のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaはこのロイヤリティを強制徴収して運営元に渡しています。
わかりやすく日本円取引・ロイヤリティ10%の時にBさんが2000円で転売できた場合、ロイヤリティ10%となる200円がクリエイターへ、Bさんの手元には1,800円が入る仕組み。
ロイヤリティはブロックチェーン技術によりいつ誰が誰にいくらで転売したのかが分かるため、従来ではできなかったクリエイターの継続的な収益アップにつながっています。
【超基本】NFTの二次流通・ロイヤリティの仕組みを10分で解説!にて詳しく解説していますので合わせてチェックしてみてください。
国内NFTと海外NFTは何が違うの?
国内NFTと海外NFTの違いは一言で言えば地域振興券と法定通貨の違いです。
国内NFT(地域振興券)は、別の企業や海外NFTと繋がっていない単なる企業サービスの延長にあるデジタルアイテムでありプライベートチェーンと呼ばれます。
一方海外NFT(法定通貨)はどのプラットフォームでも取引でき、取引通貨も仮想通貨で取引できるパブリックチェーンと呼ばれます。
どちらもメリットデメリットありますが、あえて国内に閉じた環境で始める必要はないでしょう。
NFT取引はどこでできますか?
NFT取引はマーケットプレイスにて取引できます。
マーケットプレイスにてできることが多少異なるものの、NFT出品・転売・新規NFT作成/発行が可能。
またマーケットプレイス手数料も異なり、NFT売買では利益に直結してくる箇所のため十分理解しておく必要があります。
国内外18箇所のNFT販売サイトを比較!NFTはじめるならどこ?も参照にどうぞ。
NFT取引には3種の神器が必須
最後に本記事の要点をまとめます。
NFT取引は最初のハードルとなる3つの神器さえ揃えれば誰でもすぐ始められるのが特徴です。
一方で日常生活で使う機会のなかったデジタルアイテムなだけに、触れてみようと思う人が少ないのも事実。
ただNFT技術は徐々に世の中に浸透していき、気がつくとあれもこれもNFT技術が使われていたとなっていることも考えられます。
世界的イベントで使われることも確定している未来の技術NFT、確実にくる世の中なら今のうちに触れて慣れておきませんか?