本記事は筆者である私が700件以上のNFT取引を経験してきた実績をもとに執筆しています。

まったくの未経験・ゼロスキルからNFT取引できた経験を活かし、これからNFTを始めてみたい方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
本記事ではOpenSeaでNFTを作成・出品・販売にかかる手数料を中心にガス代が発生するポイントや抑える方法を解説しています。
昨年の同時期に発生したガス代比較も載せていますので参考にしてみてください。
NFTを始める初期費用は変動します
NFT取引を始める初期費用は常に変動します。
- NFT取引に必要な仮想通貨(ETH)
- ETHやNFTを移動する時に発生するガス代(手数料)
- NFT自体の価格
上記3つが24時間365日変動していることから、NFT取引を始める際にかかる初期費用は明確にいくらと答えられません。
とはいえ目安は知りたいですよね。
- NFTを購入したい時:購入金額+0.05ETH
- NFTを出品したい時:0.01ETH
- NFTを販売したい時:0.01ETH
あくまで目安のため過不足発生するかと思います。
適宜用意しておきましょう。
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NFTを出品する初期費用は無料(0円)
一部制約があるもののNFTを出品する場合の初期費用は、OpenSeaなら無料でNFT出品できます。
無料になる条件は以下の通り。
- OpenSeaの規格(ERC-1155)でNFT化すること
- IPFS化しないこと
- 通常リストすること
簡単に言えばOpenSeaの基本規格でNFT化して通常販売する分には費用がかかりません。
OpenSeaは誰でも特別なことをせずにNFT出品が気軽にチャレンジできる環境が整っていますよ。
2022年まで有料だったが今は無料に
2022年の途中までNFTの発行に費用が必要でした。
ガス代という手数料が割高なタイミングだと、10,000~15,000円かかったことも。
今はこの発行手数料が不要となり、いつでも誰でも無料でNFT化して出品が可能になりました。
デジタルデータさえあれば誰でもできるので、気軽にチャレンジしてみてください。
NFTを売る(転売する)初期費用は少額必要
OpenSeaでNFTを売る(転売する)時の初期費用は少額かかります。
OpenSeaでNFTを売る方法は主に3パターン4種類。
- 固定価格リスト
- オークション販売(オークション・ダッチオークション)
- プライベートセール
OpenSeaで初めてコレクションを販売する際に少額必要となります。(※目安0.0015ETH:400円前後)

販売方法は誰でも買える固定価格リストがおすすめです。
NFTを売る・作る・出品するは基本無料
OpenSeaでは、NFTを作る・作ったNFTを売るが無料で始められます。
他のマーケットプレイスではNFTにすることや出品に手数料が発生したり、認定クリエイターでないと出品できない場所も。
しかし、OpenSeaなら審査もなく無料でNFTを始められます。
デジタルデータがない!という方。
スマホの画像でもNFTとして出品販売できますよ。
もちろん容量などの決まりがあるので収めないといけませんが、気軽にチャレンジできるのは嬉しいですね。
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OpenSeaでガス代が発生するタイミング
OpenSeaでのやり取りで、ガス代が発生するタイミングをチェックしておきましょう。

それぞれ解説しますね
オークション販売NFTを売り渡す時

ガス代が発生するタイミング一つ目はオークション販売NFTが落札された時です。
オークションまたはダッチオークション販売で落札者が確定した際、保有NFTを落札者に譲渡する時にガス代が発生します。
このガス代はオークション主催者が支払います。
ただしオークション落札金額が1ETHを超える場合はOpenSeaがガス代を負担してくれます。
購入したNFTを始めて売りに出す時

NFTに値段をつけて売りに出すことを「リスト」と言いますが、OpenSeaで初リストする時にガス代が発生します。
Aというコレクションから初めてNFTをリストする場合に発生し、Aのコレクションであれば他のNFTを出品しても追加費用は発生しません。
ただし、Bという全く別のコレクションを初リストする際には再度ガス代が発生します。

初回のみに発生する費用です
出品したNFTをキャンセルする場合

OpenSeaでリスト(値段をつけて出品)したものをキャンセルする場合はガス代が必要です。
このキャンセルは出品自体をキャンセルするために必要です。
ちなみに値上げする場合はリストをキャンセルしないとできないため、ガス代が必要になります。
リスト品の値下げはガス代発生しないので混同しないようにしておきましょう。
オファー承諾時

OpenSeaでは保有しているNFTに対して直接・間接的に買い付け提案が入る場合があります。
この買い付け提案を「オファー」と呼び、コレクション全体に提案するものと保有NFTに対してピンポイントに提案するものがあります。
どちらのオファーであっても提案金額を承諾すると、NFTを提案者に渡すためのガス代が発生します。
オファー提案側はオファー金額分のWETH(赤ETH)が必要となりますが、それ以外ガス代などの負担はありません。
ETHを両替する時

上記のオファー提案時に必要となるWETH(赤ETH)は、メタマスクやOpenSeaで両替ができます。
この両替時にガス代が発生します。
メタマスク・OpenSeaどちらであってもガス代が発生するのでやりやすい方法で入手してみてください。
なおこのオファーに必要となる赤ETH(WETH)はメタマスクやOpenSeaでETHから両替する形で入手します。
こちらの記事内にて入手方法をまとめていますので参考にどうぞ。
NFTや仮想通貨を移動する時

NFTや仮想通貨を移動するタイミングでガス代が発生します。
ウォレット表示である「Featured」や「Collected」、「Hidden」への移動はガス代発生しません。
別のウォレットへの移動(Giveaway)や仮想通貨の入出金時にガス代が発生します。
Twitter(X)でのGiveaway企画も企画者がガス代負担しています。
自分でGiveaway企画を開催するときはガス代に見合う何か(リターンやメリット)を得られるようにしましょう。
Deal機能を使う時

Deal機能は2023年7月21日に突如開始となったOpenSea独自の新機能。
保有しているNFTと、相手のNFTをOpenSeaを介して交換できるサービスです。
Dealを申し込む側が申込時にガス代を支払います。
Dealを申し込まれた側は、申し込みを承諾すると承諾時にガス代が発生します。
こちらの記事で詳しい操作方法や注意点をまとめていますので参考にしてみてください。
OpenSeaの販売手数料(2.5%)も
OpenSeaでNFTを転売する時は、上記のガス代以外に販売手数料2.5%が必要です。
この販売手数料2.5%は売却益から自動計算されて差し引かれた金額が売り上げとして入ってきます。
そのためNFT転売で稼ぎたい場合は販売手数料も計算した上で売買する必要があります。
リスト時に表示されますが、値下げ時には表示されないので注意してくださいね。
【結論】ガス代が払えないと何にもできない
NFT売買を繰り返していると、いつの間にか残高不足となってしまうタイミングが発生します。
メタマスクのガス代見積もり幅は大きいため、残高が少ないと残高不足とみなされて取引できない場合もあります。
余裕を持った資金投入しておかないと、いざという時の購入ができません。
残高は常にチェックしておきましょう。
NFT取引におすすめの国内取引所
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ちょっとだけ割高な取引手数料ですが、コインチェックはサポート体制が充実。
初心者に優しいので初めての方・仮想通貨取引に不安な方におすすめです。
NFT購入の初期費用3千円が目安
OpenSeaでNFTを買う時に必要な初期費用の目安は3千円程度です。
それぞれ解説していきますね。
コインチェックからメタマスクへの送金手数料:目安1千円
コインチェックからの送金手数料は0.005ETH〜0.16ETHの変動性です。
1ETHが24万円と想定すると、最安値となる0.005ETHかかる場合の送金手数料は1,200円です。
送金のたびに必要となるため、こまめに送金するよりもまとめて送金したほうが安く上がりますよ。
メタマスクの送金先アドレスを入力間違えしないように送金してください。
ETH→WETHの両替ガス代は500円前後
オークション入札で必要になるWETH(赤ETH)を用意するには、両替が必要です。
コインチェックからの送金同様、両替のたびに必要となる手数料のため、まとめて実行した方が安くできます。
ETHとWETHの価格は同じですWETHからETHにもガス代のみでできます。
オークション入札以外には使わないため、極力固定価格での売買を狙いましょう。
こちらの記事内で解説していますので参考にしてみてください。
NFT購入時のガス代は目安1,300円
NFTを買う場合のガス代は目安1,300円前後ですが、最も大きくブレる可能性が高い部分です。
安いタイミングは数百円で購入できる場面もありますが、ガス代が高騰すると10,000円近く請求されることも。
そしてガス代は実際に購入まで進まないと推定金額が算出できない不安定な面もあります。
想定よりも高いガス代の場合は一旦見合わせるなどの検討も必要です。
新機能Dealはガス代のみ
OpenSeaの新機能Dealはガス代のみ発生します。
Dealは特定のNFT同士を交換するサービスで売り買いが発生しません。
Dealを持ちかけた人は提案時にガス代支払いがあります。
Dealを持ちかけられた人は提案を承諾する際にガス代を支払い交換に応じます。
こちらの記事で詳しいやり方や注意点を解説していますので参考にしてみてください。
ガス代を安くするテクニック
ガス代を安く済ませるにはちょっとしたテクニックがあります。

それぞれ詳しくみていきましょう
安い時間帯に取引する【おすすめ度★★★】
ガス代は24時間365日変動しています。
どの時間帯が安いという確定してはいません。
ただ傾向として比較的日本時間の早朝はガス代が安いタイミングがあります。
これはNFT取引が活発な海外勢が寝静まる夜間にかかってくるから。
NFT取引するなら安い時間帯に取引しましょう。
ガスナウを見ると、数値が高く赤色が濃くなればガス代高騰のサインなのでわかりやすくておすすめです。
一度で処理する【おすすめ度★★★】
OpenSeaで同一コレクションを買う場合は一度にまとめて購入しましょう。
NFTを1点ずつ購入すると、購入のたびにガス代が発生します。
しかし、複数点まとめて購入することで一度のガス代のみで済ませることが可能。
さらにNFTの規格によってはさらにガス代が下がることも。
NFT購入以外にも、仮想通貨・NFTの移動でも同じことが言えます。
同じ処理をするなら一度にまとめてがガス代を安く済ませるコツです。
安くなった瞬間に取引する【おすすめ度★★】
ガス代が下がった瞬間に取引するのもひとつの節約方法です。
購入画面からメタマスクを開き、ガス代見積もりの経過を待ちます。
10秒前後でガス代見積もりが変化するので、安くなったら購入してみましょう。
難点は2点。
他の誰かに買われてしまう可能性がある
価格変動は誰にもわからない
決済した人が購入者なので、人気コレクションなどだと他の人に買われてしまう場合もあります。
またガス代はどうなるか誰にもわからないため待っていても逆に上がる可能性もあります。
ただやってみると意外と変動するもので0.005ETHほど変わりました。
時間などにゆとりがあるときは試してみるといいですよ。
設定を低速にする【おすすめ度★】
メタマスクの設定を低速にして取引するのも節約できます。
ただしガス代が相場よりも低くなりすぎると思わぬトラブルになる場合も。
ガスが詰まる(操作ができなくなる)
処理が完了するまでに数時間かかる
上記のトラブルが発生すると、追加でガス代を支払うことになるため逆にコストアップとなります。
自分で解決できない初期のうちはあまりおすすめできません。
設定で低速にする方法
やり方は難しくありません。
決済画面に出ている「市場」マークをクリックしてください。

その際に表示されるガス代から「低」を選択するだけ。

低にすると通常の「市場」からガス代を少し抑えることができます。
よくある質問
OpenSeaでNFT出品する際の手数料に関してよくある質問をまとめました。

それぞれ解説します
OpenSeaでNFT出品するにはいくらかかる?
先述したとおり、基本出品費用は無料です。
一部条件が加わっていますが、基本的には使わないものなので気にせずOK。
NFTの出品手数料はOpenSeaならかかりませんので安心してトライしてみてください。
オープンシーで売れる方法はありますか?
結論を言うと、絶対に売れる必勝法はありません。
ただしNFTもリアルの物品販売もやることは同じでセールスマーケティングが重要。
発売がひとつのスタート。
こちらの記事で具体的な施策をまとめていますので参考にしてみてください。
OpenSeaで最低いくらから出品できますか?
0.000000000000000001ETHから可能ですが細かな金額反映ができないため非現実的で購入もエラーが発生します。
現実的にやり取りされている価格帯で言えば、0.001ETH(250円前後)が最安です。
0.001ETH以下の金額はガス代の方が高くなるため逆に買われなくなります。
現実的な最低販売金額は0.001ETHと見ておきましょう。
NFTのガス代は平均していくらですか?


2022年度と2023年度で同時期のデータをもとに計算してみました。
同時期の4回分の平均値は2022年$13.7275、2023年は$5.615でした。
先述のように24時間365日ガス代は変動しているのでまったく同じではありません。
チリも積もればなので日頃から節約できるようにしたいですね。
OpenSeaの手数料はいくら?
2.5%の販売手数料が売却時の売り上げから自動徴収されます。
もちろん売れた(転売)時のみ販売者が負担する手数料のため購入者は負担しません。
またDeal機能も売買ではないため、OpenSeaの手数料はとられませんよ。
出品NFTが売れたら納税必要ですか?
結論を言うと必要です。
NFT売買は課税対象のため、利益が出た場合課税対象となります。
年間20万円までの雑所得として組み込めますが、超えた場合は納税義務が発生します。
税金計算は24時間365日価格変動が起こる仮想通貨とNFT、ガス代計算など非常に複雑。
NFT売買を繰り返し行う際はしっかりと意識しておきましょう。
NFTアート作成は難しいですか?
結論を言うと、無料で誰でも作成できます。
無料で作成できるアプリが多数リリースされています。
これらを駆使してアート作品を作り、OpenSeaでNFT化するだけ。
NFTの出品代行など使わずに無料で誰でもできるのでぜひチャレンジしてみてください。
こちらの記事でNFTアートの作り方を詳しく解説しています。
そもそもガス代ってなんで必要?
結論を言うと、ガス代はブロックチェーンの利用料です。
このガス代はブロックチェーンを動かしている人(マイナー)へ支払われる報酬となります。

高速道路の利用料金ですね
NFTや仮想通貨を使う際に必ず必要なガス代ですが、利用料のため必然的にコストに直結します。
利用するタイミングを見計らって処理したいですね。
OpenSeaのアプリで出品する方法は?
OpenSeaのアプリは現在出品や購入できずに閲覧だけができるアプリとなっています。
出品するにはパソコンかスマホでNFTを出品する必要がありますが、NFTや仮想通貨を扱う推奨環境は、セキュリティの観点からパソコンとされています。
こちらの記事でスマホで出品する方法をまとめています。
充分理解した上で、実行してくださいね。
OpenSeaへのNFT出品は無料でできる
本記事の要点をまとめます。
- 必要となるガス代は刻一刻と変化している
- ガス代が払えないと何もできない
- ガス代が発生するポイントは7点ある
- OpenSeaならNFTの作成・出品・販売は無料
- NFTを始めるには目安で3千円前後必要
- ガス代節約方法は4つある
OpenSeaでNFTを出品する・作成する・販売する分には無料で始められます。
特別な施策(IPFSに保存やオークション販売など)をする必要もないため、誰でも無料でOpenSeaにてNFTは始められます。
NFTの相場は悪く売買が鈍化している状況です。
ただNFTや仮想通貨は国家戦略となっており、今後大きな波が来ることが確実。
落ち着いているいまだからこそ、来るべき大波に備えて準備しておきたいですね。
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他の取引所よりちょっとだけ割高な取引手数料ですが、その分コインチェックはサポート体制が充実。
初心者に優しいので初めての方・仮想通貨取引に不安な方でも安心して購入できると評判です。