NFTの出品を初期費用なしでやりたい
ガス代や手数料無料でNFT出品はできないの?
OpenSeaは無料でNFT出品できないってほんと?
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
「OpenSeaは無料でNFT出品できる」という古い情報ばかりがヒットし、最新情報と違うため悩んでいませんか?
結論を先に言うと2023年10月に仕様が変わったため、現在はOpenSeaにて独自NFT出品・作成には必ずガス代が発生します。
本記事ではOpenSea以外でNFTの出品手数料を無料で出す方法を解説していきます。
記事の前半ではOpenSea以外で独自NFTを手数料無料で出品する方法を、後半では実際の手順や注意点を解説していきますのでじっくりと読み進めてみてください。
OpenSeaは手数料無料でNFT出品できない
最初に触れておきたいことは、2023年10月からOpenSeaにてオリジナルNFTの出品手数料が無料にてできなくなっている点。
2023年10月3日にOpenSeaの仕様が大幅変更されました。
それまで無料でNFT出品できていましたが、改定後となる現在では無料にてNFT出品できません。
古い情報のままだとOpenSeaに無料でNFT出品できるとありますが、現在ではできませんので惑わされないようにしましょう。
ガス代が最低2回発生する
OpenSeaにて独自NFTを出品するには、最低2回のガス代が発生します。
ガス代は以下のタイミングで発生します。
- 1回目:コントラクトデプロイ時
- 2回目:NFT化(ミント)のタイミング
途中で出品方法を変更しデータ保存する場合にも追加でガス代が発生するため、最低回数で出品できるように準備しておきましょう。
タイミング次第では1万近くかかることも
ガス代やETH価格が高騰しているタイミングでOpenSeaにてNFT出品する場合、最低でも0.05ETH(約1.5万円=1ETH30万計算)用意しておきましょう。
実際に過去オリジナルNFTを作成したタイミングでは、以下の費用が発生しています。
もちろんタイミングが良ければもっと安い価格でオリジナルNFT出品できますが、それでも数千円かかるので試しに・・・というのも難しいところ。
OpenSeaでイーサリアムNFTを作成して販売するには、ガス代負担が発生するため気軽にできなくなってしまいました。
NFTの出品手数料無料はない?
結論を先に言うと、Raribleであれば誰でも手数料無料で独自NFT出品が可能です。
RaribleのNFT作成ツールを使うので、専門的な知識やプログラムは一切不要。
もちろんNFT取引の知識は必須ですが、誰でも簡単かつ手数料無料でNFT出品できます。
OpenSeaではできなくなりましたが、RaribleであればNFTの出品手数料が完全無料にてできますよ!
完全無料でNFT出品する方法
RaribleのNFT作成ツールを使えば、誰でも手数料無料にてオリジナルNFT出品できます。
条件は3点だけ。
- チェーンはイーサリアム(ETH)のみ
- Free mintingを有効にする
- 独自のコレクションページを作成しない
上記手順を守ればRaribleでオリジナルNFTの出品に初期費用をかけずに作成できますよ!
先にRaribleにてガス代無料でNFT出品を知りたい方はこちらから本記事の該当箇所にジャンプします。
Raribleってどんなマーケットプレイス?
先にRaribleについて簡単に情報を整理しましょう。
Rarible | 2023年12月現在(ETHチェーン30日データ) |
---|---|
取引金額 | 641.48k |
取引ユーザー数(ウォレット) | 679 |
取り扱いトークン | 4種類(ETH・MATIC・immutable X・zkSync) |
対応ファイル形式 | 5種類(PNG・GIF・WEBP・MP4/MP3) |
マーケットプレイス手数料 | 購入時1%・売却時1% |
オリジナルNFT作成・出品 | 完全無料作成・出品可能 |
日本語対応 | 一部対応 |
クレカ決済 | 一部のNFTのみ(日本国内在住者不可) |
データは2023年12月現在、集計範囲は30日間の情報です。
Raribleの特徴
Raribleの特徴は以下の通り。
RARIトークンがある
Raribleでは独自トークン「RARI」を発行しています。
2022年1月16日以前にRaribleでNFTの売買をした方は、RARIトークンがもらえる資格を有しているかもしれません。
チェックはこちらからできます。
RARIトークンは主にコミュニティの投票として使われます。
- Coinbase
- Crypto.com
- Kraken
- Uniswap
現在RARIを入手するには上記から購入するほかありません。
ロイヤリティ設定が出品者側で可能
NFT取引において革命的な仕組みとなったロイヤリティがあったことで、産業として成長してきたと言っても過言ではないくらい大きな機能。
Raribleではそのロイヤリティを0%〜最大50%まで出品者側で設定できるのが特徴です。
先日世界最大級のNFTマーケットプレイスOpenSeaがこのロイヤリティ徴収の選択権を、事業者やクリエイターからNFT売却者の任意に変更すると発表がありました。
Raribleはこのロイヤリティはあくまで出品者が決められるという姿勢を明確にしています。
IPFSを利用している
RaribleではIPFSを利用しています。
IPFSとはサーバーに依存せずにデータを利用できる技術。
データの保管場所となるサーバーがダウンしたりサービス終了で使えなくなりますが、IPFSではそうした心配が不要。
OpenSeaでは有料でなければIPFSは利用できませんでしたが、Raribleでは無料でIPFSを利用可能ですよ。
3つのチェーンに対応
Raribleは3つのチェーンに対応しているNFTプラットフォームです。
- ETH(イーサリアム)
- MATIC(ポリゴン)
- zkSync(イーサリアムのレイヤー2)
- IMX(immutable X:イミュータブルX・イーサリアムのレイヤー2)
OpenSeaに比べれば少ないものの、ETHとMATICに対応しているので主要なNFT取引は十分カバーしています。
Raribleを使う4つのメリット
Raribleを使うメリットは以下の4つ。
OpenSeaにはない機能もあるので、それぞれチェックしておきましょう。
マーケットプレイス手数料が安い
Raribleは海外NFTマーケットプレイスの中でも安い手数料を実現しています。
OpenSeaがマーケットプレイス手数料2.5%のところ、Raribleは1%と安価な手数料を提供しています。
ただしNFTを売る場合と、NFTを買う場合それぞれのタイミングで1%手数料が発生するので注意しましょう。
売り買いそれぞれ合わせてもOpenSeaより安い手数料を実現しているのが特徴です。
NFTの出品手数料はガス代も不要
Raribleでは独自のNFTを作成して出品・販売が可能です。
審査が必要なプラットフォームもありますがRaribleであれば一切なく、さらにガス代もかからずに完全無料でNFT出品できます。
手順に沿って設定していくだけなので誰でも簡単にNFT出品できます。
もちろんNFTの出品手数料が無料でかつロイヤリティ設定もできるのがRaribleの特徴です。
カスタムドメインを取得できる
Raribleでオリジナルコレクションを作成するときに、カスタムドメインを取得できます。
すでに使われているカスタムドメインは取得できませんが、使われていなければ無料で取得可能。
コレクション作成後でも変更可能なため、短縮URLを取得してコレクションを宣伝しやすくなります。
カスタムドメインはコレクション作成したら必ず取得しておきましょう。
アンロッカブルコンテンツを利用できる
Raribleではアンロッカブルコンテンツを利用できます。
アンロッカブルコンテンツとは、NFT購入者のみが開封できる秘密ボックスのこと。
購入者にしか公開しない情報(専用URLや追加コンテンツなど)を渡し、特典を付与できます。
改定後となる現在のOpenSeaではアンロッカブルコンテンツが廃止されたため、OpenSeaにはないメリットとなっています。
Raribleのデメリット3選
一方でRaribleを使うデメリットもあります。
自分で対策できるものもあるので、まずデメリットを把握しておきましょう。
取引量・人口が少ない
Raribleのデメリットとして、取引量・取引人口が少ないことが挙げられます。
OpenSeaに比べて差は歴然。
ただこの数値もロイヤリティ問題から大きく変化していくと思われます。
2023年12月現在は大きな差ですが、今後は大きく変わっていくと思われるため今のうちに慣れておきましょう。
対応トークン・チェーンが少ない
Raribleでは4つのみの対応チェーンとなっており、OpenSeaと比べて少ないのがデメリットのひとつ。
対応トークン・チェーンは以下の4つ。
- イーサリアム(ETH)
- ポリゴン(MATIC)
- zkSync(イーサリアムレイヤー2)
- immutable X(イーサリアムレイヤー2)
OpenSeaが9つのチェーンに対応していることと比べれば少ないのがお分かりいただけるかと。
ただ、メイン取引で使われるイーサリアムとポリゴンに対応しているので充分かと思います。
販売方法は2種類のみ(固定・オークション)
RaribleでのNFT出品・販売方法は2種類のみしかないのもデメリットに感じるかもしれません。
OpenSeaでは4種類ある販売方法から選択できたため、比べてしまうとどうしても少なく感じてしまいます。
しかしメインの販売方法として使われる固定価格とオークション販売があるのでほとんどの販売に充分対応できます。
プライベートセール及びダッチオークションがないものの、メイン取引の2つで充分やり取りできますよ。
ロイヤリティ問題とは
事の発端は2023年8月、OpenSea公式のポストから動き出しています。
OpenSeaでは今までNFT売却時に強制徴収していたロイヤリティを、今後NFT売却者の任意に変更するというもの。
これにより実質負担となるロイヤリティを自ら払う人はいなくなると予想されるため、事実上のロイヤリティ排除宣言と市場では捉えられています。
脱OpenSeaの動きが出てきている
OpenSeaがこのままロイヤリティをNFT売却者の任意に委ねる形にする場合、国内のNFTプロジェクトはOpenSeaを脱却・ブロックしてRaribleに主軸が移っていくと思われます。
なぜならRaribleは「ロイヤリティ」については必ず守っていくと明言しているから。
NFTをお金獲得ツールとして捉える人はOpenSeaやBlurを、NFTをそれ以外の材料として捉える人はRaribleなどのマーケットプレイスに分かれていくものと思われます。
実際にBAYCを展開するYugaLabsはロイヤリティをユーザー任意に変更するOpenSeaや、そもそもロイヤリティを徴収しないBlurをブロックしたコントラクト(プログラム)にて取引できるように変更しています。
もちろんOpenSeaが態度を変更してロイヤリティを守る姿勢を出していけば、こうした流れにはならないでしょう。
ただ繰り返しますが、現在までのところOpenSeaは世界最大のNFT取引量とユーザー数を抱える取引所であり、日本人ユーザーも多く参加していますよ。
OpenSeaとRaribleを比較してみよう
2023年12月現在のOpenSeaとRaribleを比較しておきましょう。
OpenSea | Rarible | |
---|---|---|
取引金額 | 104.43M | 641.48k |
ユーザー(取引ウォレット)数 | 77.76k | 679 |
取引量ランキング(ETH/2023年12月) | 2位 | 11位 |
対応チェーン・トークン | 9種類 | 4種類 |
対応ファイル形式 | 11種類 | 5種類 |
マーケットプレイス手数料 | 売却時2.5% | 購入時1%・売却時1% |
オリジナルNFT作成・出品・販売 | 無料(※要ガス代) | 完全無料 |
カスタムドメイン | 無 | 有(コレクション作成者) |
クレジットカード決済 | 不可 | 一部のNFTのみ(日本在住者不可) |
日本語対応 | 完全対応 | 一部対応 |
現段階では取引金額やユーザー数に大きな開きがありますが、ロイヤリティ問題から今後大きく勢力図が変わっていく可能性もありますよ。
Rarible7つの特徴|NFTの購入・転売・作成や出品方法解説にてより詳細にまとめていますので気になる方はチェックしてみてください。
NFT出品を始める事前準備
NFT取引をはじめるには、3種の神器を揃える必要があります。
順番に解説していきますのでじっくり進めてみてください。
仮想通貨取引所
金融庁の認可を得ている国内仮想通貨取引所であれば基本的にどこで仮想通貨(ETH:イーサ)を購入してもOK。
おすすめの取引所はコインチェックとGMOコイン、bitbankですが、中でも初めてのNFT取引におすすめなのがコインチェックです。
Coincheck
コインチェックは4年連続国内仮想通貨アプリダウンロード数No1の実績を持つ国内最大級の取引所。
初心者でも分かりやすいシンプルなサイト設計に加えて、多数の利用者をサポートする体制が充実している取引所です。
NFT取引にて高頻度で利用され、ガス代が安い仮想通貨Polygon(MATIC)も直接購入できるのは大手取引所の中でもコインチェックだけです。
初めての仮想通貨でも迷わず購入できる優しい設計となっているので、コインチェックは初めて仮想通貨に触れる方へおすすめですよ。
\スマホでもサクッとできる無料開設まで簡単3Step/
GMOコイン
GMOコインはこんな人におすすめ:とにかく手数料をカットしたい人
GMOコインはとにかく手数料が安いためメイン取引所として重宝します。
NFT取引に必須のETHをウォレットに送金する際の手数料がかかりません。
24時間いつでも最速10分で審査が完了して取引開始できる早さや、定額積立も500円から可能という手軽さも特徴です。
bitbank
ビットバンクはこんな人におすすめ:仮想通貨取引もガッツリやってみたい人
ビットバンクは、1円未満の単位で仮想通貨取引ができるのが最大の特徴。
動きが追いやすい取引板形式を利用した売買ができるため、仮想通貨相場の需要と供給が見やすい設計となっています。
パソコン・スマホアプリ両方から60種のテクニカル分析を利用した取引ができるので、多様な相場局面に素早く対処できます。
日本初のゲーム特化ブロックチェーン「oasys」トークンも、ビットバンクのみ取り扱っているのでNFTゲームを追いたい方には必須の取引所ですね!
銀行同様に取引所は何社開設しても維持費なども一切かからないため、実際に使ってみて自分の使いやすい取引所を選んでいってもOKですよ!
仮想通貨:ETH(イーサ)
口座開設が済んだら、次はNFT取引に使う仮想通貨を購入しましょう。
必要な仮想通貨は、基本的にETH(イーサ)のみ。
XRP(リップル)やLTC(ライトコイン)といった他の仮想通貨はNFT取引できません。
ETH(イーサ)は、1ETH未満から購入できるので安心してください。
デジタルウォレット:メタマスク
仮想通貨ETH(イーサ)を入手したら、個人管理となるデジタルウォレットをインストールしましょう。
代表的なものがMetaMask(メタマスク)で、これさえあればほぼすべての対応が可能。
Google Chromeの拡張機能から、無料で導入できスマホアプリもリリースされているのが魅力です。
注意点は2点。
検索結果の偽サイトに注意!正規リンク→https://metamask.io/
シードフレーズは何があっても絶対人に教えない
手順を踏んでいくだけなので5分もあれば導入できます。
詳しい導入方法や注意点はNFT取引に必須のウォレットMetaMask導入方法まとめにまとめています。
NFTの出品手数料無料で出す方法【Raribleのみ】
Raribleにて独自のNFTを作成して出品する手順を解説していきます。
無料でNFTを作るのは難しくありませんが、こちらの注意事項を守らないと手数料完全無料でNFT出品できないので注意してください。
NFT作成画面に入る
ウォレット接続後、作成するからNFTをクリックしてください。
またはプロフィール→作成する→NFTでも同じように作成画面に入れます。
ブロックチェーンを選択しましょう。
ここではイーサリアムで進めています
タイプを選択しましょう。
タイプに合わせて選択しましょう。
独自NFT項目を入力していこう
入力していく項目は以下の項目です。
それぞれ順番に進めていきましょう
最初にNFTにしたいデジタルデータをアップロードしていきましょう。
NFT化できるファイルは以下のとおり。
PNG・GIF・WEBP・MP4/MP3で100MBまでのため、規格や容量を合わせましょう。
データをアップロードするとプレビューにも自動反映されます。
続いて販売方法と金額を設定しましょう。
Put on marketplace:Raribleですぐに販売する場合はこのままに設定しておきましょう。
購入後にロック解除:OpenSeaのアンロッカブルコンテンツのことです。なくてもOK。
Free minting:NFTのミント(鋳造)をユーザーにやってもらう形となり、オンにすると完全無料でNFTが作成できます。
その他名前と説明を記入しましょう。
ロイヤリティーは記載があるとおり0〜最大50%まで設定可能で後で変更も可能。
コピー数は同一トークンIDのNFTを複数枚作る場合に数を設定してください。
Show advanced settingsを開くとプロパティ設定などが可能になります。
NFTにプロパティ設定する場合は入力していきましょう。なくてもOKです。
Alternative text fot NFT:音声でNFTを表現する場合のテキストを入力します。なくてもOKです。
入力を終えたらCreate itemでNFTを作成しましょう。
メタマスク署名して完了しよう
画面が切り替わります。
メタマスクが起動するので署名していきましょう。
ERC -1155を作りますよーという署名ですね
署名しました。
再度メタマスクが起動します。
署名先に間違いないか確認して再度署名しましょう。
NFTが無料で完成しました。
ページはこのような形に表示されています。
あとは販売ページを告知していきましょう!
NFT出品しても売れない時の対策
NFT出品しても売れない時は、以下の対策を講じてみてください。
NFT販売の基本となる対策について考察していきます。
NFTのプレゼントを企画する
NFTのプレゼント(Giveaway)を企画して、作ったNFTをあげましょう。
なぜならGiveawayすることで市場の反応がわかることに加え、作者や作品の認知拡大につながるから。
反応具合で作品や作者が持っている認知度の現在地も分かり、作品告知もできる一石二鳥になる施策。
認知獲得とマーケティング施策が一挙にできるGiveawayのやり方は「NFTのGiveawayを3つの要点でハックする|企画者はここを見る」にまとめていますので参考にどうぞ!
低価格で販売開始する
NFT出品はできる限り低価格(0.001〜0.003ETH:300〜900円前後)にて出品しましょう。
なぜならNFT界隈では何の実績も経験もない、無名の新人クリエイターだから。
どこの誰かわからない人の作品を0.05ETH〜(1.5万〜)払って買う勇気を、ほとんどの人は持ち合わせていません。
購入する立場で考えてみましょう
まずは購入してもらいやすい低価格にて販売し、販売実績と認知度を積み重ねて行ってから販売価格への対策していきましょう。
流行を取り入れる
NFT作成段階の話になってしまいますが、NFT界隈のトレンド・流行を取り入れていきましょう。
流行外となっている作品コンセプト・デザインを販売しても、さらに売れる確率を下げてしまうだけ。
2023年12月までに流行したNFTアートは以下のもの。
- 可愛い・かっこいい女の子イラスト
- 動物の擬人化
- ドット絵(人・動物モチーフ)
現在のところPFP(Profile Pivture)として活用されるケースがメインのため、風景画や車などの乗り物アートは販売しづらいので注意しましょう。
制作過程を公開する
作品を作る過程を公開するのも上手いマーケティング手法のひとつです。
製作中の作品をWIP(Work in Progress)としてX(旧Twitter)などで投稿して、注目を集められます。
注目を惹きつけておければ認知度だけでなく購入希望者も惹きつけられ、より販売しやすくなっていきます。
NFT出品予定日や時間も合わせて告知していき、販売に繋げられるようにしていきましょう。
ファンコミュニティ形成する
ファンコミュニティを形成するのもNFT販売で非常に重要な施策のひとつです。
コミュニティがあると作品・コレクションへの購入見込みとなる集まりができ、さらには情報拡散や収集にも役立つから。
アフリカのことわざで「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」とある通りで、コミュニティがあれば遠くの目標でも手が届きやすくなります。
クリエイターの発信にコミュニティの拡散力や情報収集力が加わることで、より多くの人へと情報伝達が可能になっていきますよ。
OpenSeaでNFT出品してみたいなら
結論を先に言うと、ポリゴン(MATIC)でNFT作成・出品しましょう。
ポリゴン(MATIC)なら、イーサリアムの1/100以下でNFT出品できるから。
NFT出品するときにかかるガス代は0.05ETH発生しており、ETHだと1.5万円(1ETH=32万計算)、ポリゴン(MATIC)なら6.9円(1MATIC=138円計算)で済みます。
例え作成に失敗して売れなくても制作コストが抑えられるポリゴン(MATIC)であれば大怪我せずに気軽に練習できるので、初めのうちはポリゴン(MATIC)で試すのがおすすめです。
ポリゴン(MATIC)って入手難しいんでしょ?
実はポリゴン(MATIC)は大手取引所であるコインチェックやビットトレード、ビットポイントで直接購入できるようになっています。
一方でビットフライヤーやbitbankのポリゴンはイーサリアムチェーンのため、NFT取引や作成に一切使えない仮想通貨のため注意が必要です。
今までは国内取引所で購入できず、海外取引所経由やブリッジなどの工程が必要で非常に入手が困難な仮想通貨でした。
2023年12月現在では国内取引所から直接購入できるので、より便利に使えるようになっていますよ。
\スマホでもサクッとできる無料開設まで簡単3Step/
OpenSeaにてNFTを出品する手順
OpenSeaでガス代となる手数料を支払って独自のNFTを出品するには、以下の手順が必要です。
- デジタルデータを用意する
- 仮想通貨取引所の開設
- 仮想通貨(ETHかポリゴンMATIC)を入手
- メタマスクの導入
- メタマスクへ仮想通貨を送金する
- OpenSeaにメタマスクを接続する
- OpenSeaのCreate機能を使ってコレクションを作成する
- コレクションの中にデジタルデータをアップロードしてNFT化する
- 販売条件を設定して販売開始する
まったくの初心者だと難しく感じますので、NFT取引を経験してからNFT出品にチャレンジしてみてください。
最新版OpenSeaでNFTの出品・作成をたった10円でやる方法にて手順を解説していますので参考にしてみてください。
NFT出品に関するよくある質問
最後にNFT出品に関するよくある質問をまとめました。
- ERC-◯◯どっちがいい?
- クレカ利用できる?
- OpenSeaで出品するときの手数料はいくらですか?
- NFTを始めるには何から始めればいいですか?
- NFTが売れた時の手数料はいくらですか?
- NFTは何で描くの?
- NFTを送るガス代はいくらですか?
- NFTのガス代はなぜ必要?
- NFTゲームを始めるにはいくらかかる?
事前に疑問点を払拭しておきましょう。
ERC-◯◯どっちがいい?
RaribleでNFT作成する際に選択する項目であり、作成したいNFTの種類によって異なります。
- ERC-721=1点ずつ画像が異なる作品
- ERC-1155=同じ画像で複数点販売する作品
1点ものの作品として販売する場合にはERC-721を、そうでなければERC-1155を選択しましょう。
クレカ利用できる?
Raribleではクレジットカード決済できません。
NFT売買は仮想通貨での取引となります。
もちろんガス代の支払いもチェーンに対応した仮想通貨が必須。
NFT出品するなら対応した仮想通貨を用意しましょう。
OpenSeaで出品するときの手数料はいくらですか?
OpenSeaで出品するまでにかかる費用は以下の通り。
- 仮想通貨取引所からメタマスクに仮想通貨(ETHやMATIC)を送金する手数料
- NFTコレクションをデプロイする時のガス代
- デジタルデータをNFT化する時のガス代
- 収益をあげたメタマスクから仮想通貨(ETHやMATIC)を国内取引所に送金するガス代
最低でも上記のタイミングでガス代などの手数料が発生します。
リアルタイムのガス代はガスナウにてチェックでき、数値が高く赤色が濃くなればなるほどガス代高騰サインなので時間帯を避けて取引しましょう。
ガス代高騰時だと出品するだけで1.6万〜1.8万くらいかかる可能性があるため、安価なタイミングでやるかポリゴン(MATIC)を活用しましょう。
NFTを始めるには何から始めればいいですか?
NFTを始めるには、3つの準備からしておきましょう。
- 仮想通貨取引所の開設
- 仮想通貨の購入(ETH・ポリゴンMATICでもOK)
- メタマスクの導入
独自アートをNFT化したい場合は、上記の3点に加えてデジタルデータも必要となります。
NFT取引の始め方入門【購入・転売・出品方法と8つの注意点】を参考にしてみてください。
NFTが売れた時の手数料はいくらですか?
NFTが売れた時の手数料は作品やマーケットプレイスによって異なります。
マーケットプレイス手数料としてOpenSeaではNFT売却時に2.5%、Raribleでは売り買いそれぞれに1%の手数料が発生します。
加えて作品ごとに定めているロイヤリティが徴収され、2024年2月まではOpenSea・Rarible共に設定分のロイヤリティが徴収されます。
OpenSea | Rarible | |
---|---|---|
マーケットプレイス手数料 | NFT売却(転売)時に2.5% | NFT購入及び売却(転売)時に1% |
ロイヤリティ | 設定分強制徴収(2024年2月まで) | 設定分強制徴収 |
ロイヤリティ10%、1ETHで転売した手取り | 0.875ETH(280,000円) | 0.89ETH(284,800円) |
これらの手数料はNFT売却時の売り上げから自動徴収されて手元のメタマスクに入ってきますよ。
NFTは何で描くの?
NFT作品は以下のツールで描き、NFT化することが可能です。
もちろんこのほかにもあるソフトやアプリなど活用し、デジタルデータを作成してNFT化することもできますよ。
NFTイラストの始め方5ステップ|誰でも失敗せず作成販売するコツも参考にしてみてください。
NFTを送るガス代はいくらですか?
NFTを送る時のガス代は、一律ではありません。
ガス代はネットワークの利用状況により常に変動しているため、定額ではありません。
タイミングによっては0.005ETH〜(1,600円前後・1ETH=32万計算)かかる場合も。
ガスナウを見ながら安いタイミングで行いましょう。
NFTのガス代はなぜ必要?
NFT取引や移動にはガス代と呼ばれる手数料が発生しますが、このガス代はいわば高速道路の利用料金です。
高速道路(=ブロックチェーン)を運営している(動かしている)人たちの報酬のため、利用の際には必須。
そのためガス代をケチって抑えると処理が後回しとなり、ひどい時には1〜2時間処理されないこともざらにあります。
リアルタイムのガス代はガスナウが見やすく、数値が高く赤色が濃くなると高騰サインのためタイミングをみて処理するのをおすすめします。
NFTゲームを始めるにはいくらかかる?
結論を先に言うと、NFTゲームの種類などにもよってかかる費用は異なります。
武器や防具といったアイテムであれば数百円で収まるものから、キャラクターやNFTゲームそのものを購入する場合は数万〜かかるケースもあります。
ただし2023年12月の段階では、NFTゲームを始めるのはハイリスクのためあまりおすすめできません。
以下でハイリスクとなる理由について解説していきます。
NFTゲームはまだやめておくべき理由
2023年12月現在、NFTゲームはまだやめておいた方がいい理由は、AppleがNFTを排除しているからです。
世界のゲーム市場はPS5などのハード機でもパソコンゲームでもなく、モバイルゲームが50%のシェアを誇っており今後より拡大していくと見られているから。
ゲームはプレイされてナンボですがモバイルゲームをリリースしようにもAppleがNFT関連を締め出しているため、開発してもNFTゲームをローンチできません。
そのため現在出ているNFTゲームもモバイル対応できない限り本格的な普及期に入れず、開発中止や淘汰される可能性があるため現段階で参入するのはハイリスクなため気をつけた方がいいでしょう。
初期費用なしでNFT出品できるのはRaribleだけ
本記事の要点をまとめます。
- NFT出品はガス代という手数料がかかる方法とかからない方法がある
- 現在のOpenSeaではガス代がかかるNFT出品しかできない
- 古い情報が多いが、現在OpenSeaはNFTの出品手数料が必ずかかる
- ガス代などの手数料を一切かけずに初期費用無料でNFT出品できるのはRaribleのみ
- Raribleならイーサリアムにて完全無料でオリジナルNFT作成と販売ができる
- NFT出品しても必ず売れるものではないためセールス活動は必須
- OpenSeaでNFT出品してみたいならリスク軽減のためにMATICで試してみるのがおすすめ
- OpenSeaは2024年3月からロイヤリティ強制徴収しない方針
- ロイヤリティを中心に取る/取らないとマーケットプレイスが二極化していくと予想されている
- 市場シェアが大きく変わる可能性もあるため、Raribleなどにも慣れておこう
2023年10月に行われたOpenSeaの仕様変更に伴い、初期費用なしでオリジナルNFT出品できるマーケットプレイスはRaribleのみとなっています。
2023年12月現在ではRaribleの市場シェアは小さいものの、ロイヤリティ問題から大きく変わっていくものと予想されています。
NFT出品のカスタムドメインも取得できるので、手数料も安いRaribleの取引に慣れておきましょう!